第八幕その十一
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「だからね」
「もう決めているとですか」
「思っていたけれど」
「実際そうだったっていうんですね」
「うん、まさにね」
こう笑顔で言うかかしでした。
「僕の予想通りだったね」
「それではですね」
「僕達はエリカが起きたらね」
「そのお話を聞いてですか」
「国を造る助けをしていくよ」
「明日はグリンダが来てくれるそうだよ」
今度は樵が言ってきました。
「それで魔法や魔法の道具を使ってね」
「エリカが考えている国をですね」
「一瞬で築いてくれるよ」
「そうなりますか」
「僕達はその手助けをするっていうことでね」
樵はジョージに明るく言いました。
「ここにいるよ」
「そうなんですね」
「さて、ではエリカが起きてから彼女のお話を聞こうね」
「わかりました」
ジョージも頷きました、そしてです。
かかしと樵も皆と一緒に辺りを歩きもして見て回りました、そうして三時になると実際になのでした。
エリカは目を開いてまずは欠伸をしてです、身体を起こして思いきり背伸びをしてから自分の目の前で歩いて周りを見ている皆に言いました。
「もう三時よね」
「あっ、起きたのね」
「ええ、今ね」
こうアンにも言いました。
「それでかかしさんと樵さんも来たのね」
「そうよ」
「そうよね、三時になったから」
それでと言うエリカでした。
「今からティータイムよね」
「そうするけれどよく三時になったってわかったわね」
「だってお腹の空き具合がそんな感じだから」
「三時ってわかるの」
「そうよ」
「それで時間もわかるのね」
「私はそうなのよ」
エリカは皆と一緒に自分のところに来たアンに答えました。
「いつも通りね」
「そうなのね」
「それじゃあいいわね」
「ええ、今からティータイムにするわ」
「それでだけれど」
エリカはアンにさらに尋ねました。
「今日のティータイムは何かしら」
「アップルティーとね」
まずは飲みものから答えたアンでした。
「アップルパイ、アップルケーキ、干し林檎よ」
「あら、林檎尽くしね」
「そうだけれどどうかしら」
「アンらしい組み合わせね」
その林檎尽くしはと言うエリカでした。
「林檎が好きだから」
「そうでしょ、それじゃあね」
「今からよね」
「林檎のティーセット出すわね」
「わかったわ」
エリカも頷きました、そしてです。
アンはテーブル掛けを出してその上に林檎のティーセットを出しました。ただかかしと樵は食べる必要がないので見ているだけです。
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