第八幕その八
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「何ていうか如何にもアメリカですね」
「そんな感じね」
「僕このカルボナーラ好きなんです」
「それも大好きよね」
「はい、この濃厚な味がいいですよね」
「本当にね」
「そうね、カルボナーラは確かに美味しいわ」
また言うエリカでした。
「お腹空いていたし余計にね」
「えっ、お腹空いていたんだ」
ジョージはエリカの今の言葉に少し驚きました。
「そうだったんだ」
「何か不思議そうに言うわね」
「だってあれだよ」
まさにというのです。
「エリカずっと寝ていたから」
「それでっていうのね」
「それでお腹空いたとか」
「実際に空いてるから仕方ないじゃない」
「身体を動かしてもないのに」
「寝るまで身体動かしてたでしょ」
こうジョージに言いました。
「それもずっと」
「だからなのかな」
「しかも寝ていてもね」
「そうしていてもなんだ」
「お腹が空くから」
「だからなんだ」
「今お腹空いていて」
「余計に食べられるんだね」
「しかも美味しくね」
そうだというのです。
「だからどんどん食べられるのよ」
「そうなんだ」
「あんた達みたいにね」
「そういえばエリカが食欲なかったことはないわね」
アンもこう言いました。
「いつも食欲あるわね」
「そうでしょ」
「ちゃんと食べてるわね」
アンもカルボナーラを食べています、スパゲティはアルデンテでしかもソースの味がとてもいい具合です。
「三食」
「ええ、だからね」
「それでなのね」
「今だってね」
「さっきまで寝ていても」
「気持ちよく食べられているのよ」
「寝ているとかじゃないのね」
「だから寝ていてもよ」
アンにも言うのでした。
「お腹が空くし。しかも私は起きたらすぐにいつもの調子になるでしょ」
「寝起き物凄くいいわね」
「このこともあってなのよ」
「起きても普通に食欲あるのね」
「そうよ、じゃあね」
「今からもね」
「どんどん食べるわ」
こう言って実際にでした、エリカはカルボナーラだけでなくドレッシングもグリルもパンも食べました。そして最後のヨーグルトを食べてです。
お口の周りをペロリと嘗め回してから毛づくろいをしつつ言いました。
「もうお腹一杯よ」
「満足したかしら」
「凄くね」
本当にというのです。
「そうなったわ」
「それは何よりね」
「それじゃあね」
さらに言うエリカでした。
「私はこれでね」
「満足したから」
「また寝るわ」
「そうするのね」
「かかしさんと樵さんが来たら教えて」
アンにこうも言いました。
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