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人徳?いいえモフ徳です。
二十九匹目
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「「「いただきます」」」

円環への感謝の言葉を唱え、三人がカツサンドを手に取る。

「あ、おいしい」

「旨いな」

「気に入ってくれて何より」

シラヌイは両手でカツサンドを持って頬張る。

もきゅもきゅ…もきゅもきゅ…

「ぬいちゃん」

「んゅ?」

きょとん、と首を傾げる。

無害そうな、小動物チックな動作だった。

「「……………」」

もきゅもきゅ…ごくん…

「どうかした?」

「「なんでもない」」

「?」

二人が顔を見合わせる。

「シャクティ」

「メリー」

コクン、と無言で頷き会う。

「ねぇ、女って五歳でもそんな視線だけで話せるの?」

「安心しろ」

「ぬいちゃんは」

「「私達が守るから」」

しばらくシラヌイはその意味を考え…





「わけがわからないよ」

と結論を出すのだった。

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