08.イベントに盛り上がる者達の観察日記(?)
HAPPY HALLOWEEN!!
琴葉と涼花のDEADレース! E
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「よいしょ……!」
さっきのは見なかったことにして、私と琴葉お姉ちゃんで前方に現れた大きな扉を押し開ける。
すると、その向こうには―――
「せーのお!!」
「「「「「Trick or Treat!!」」」」」
白猫の幹部さん達と、黒猫の皆、そしてパパとママが、それぞれ可愛く、又は格好良く仮装した姿と、綺麗な屋外のパーティー会場だった!
「ふぇっ!? 私、御菓子持ってな……」
「ふふ、いいのよ、涼花。そのドレス、すっごく可愛いわ。だから涼花も、早く言わなきゃ」
「あ!」
笑顔で振り返ると、其処には呆れた様な顔をしつつも、若干嬉しそうな琴葉お姉ちゃんが。
「Trick or Treat!! 琴葉お姉ちゃん」
キュラルさんとグレースさんがお腹を抱えて笑い出す。ママとパパも優しく笑ってる。
琴葉お姉ちゃんは目を閉じて指をパチンと鳴らす。
すると、琴葉お姉ちゃんの手の中に鎌が現れ………………鎌!? それに不思議な、否不気味な半分に割れた仮面に、如何にも中二病っぽいフード付きのローブが生成される。
その後ろに…………カボチャを被った白い布。
御菓子を持ったお化け。
「お前等、死神からのプレゼントだからなあ!!」
ドヤ顔をしながら言う琴葉お姉ちゃんは、顔がしっかりとくりぬいてあるカボチャを二つ持ち―――
「「ぶふぉっ」」
キュラルさんとグレースさんの顔面に投げ付けた。
◇◆◇◆◇
「いやぁ、にしても、ヤッパリ琴葉は最高だねぇ!! 流石僕のお嫁さん!」
「あらぁ、フランさぁん? 酔っ払っていらっしゃるのぉ? 誰かぁ、此の方を海に運んで下さるぅ?」
「あははぁ、じょーだんがキツいよぉ、琴葉。でもぉ………君に酔っ払っちゃたのは確かだよぉ?」
「まぁ! 嬉しいわぁ」
「「あはははは/ふふふふふ」」
「…………なんだアレ?」
「まぁ、ドンマイだな葉月。彼が酔っ払ったお前の妹と、其の上司だ」
「あー。分かっては居るんだけどな。涙も頑張れよ、あんな上司の下で」
「葉月も頑張れよ」
「姐さん、酔うとあんなんになるんですねぇ」
「もう、"死んで死神になった吸血鬼"って設定がどっか行っちゃってるよね」
「あ、姐さんの衣装は其れがテーマ。宙チャンは? 涙クンに見せるために、彼の頭ヤバい上司かっこ姐さんかっことじに衣装頼んだんでしょ?」
「うん。紗耶香ちゃんは柳瀬さんにお願いしたんだよね? 凜くんに見せるために」
「…………姐さんのこと、ツッコまないのか。ってか、改めて言われると恥ずかしいんだけど」
「ママ、出張じゃ無かったの?」
「ふふ、涼花の為に、急いでやって、抜け出してきちゃった
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ