第6章:束の間の期間
第180話「魅了の封印」
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てほしい旨を伝え、それならと優輝もついて行く事にする。
「起きたばかりで悪いね、優輝君」
「……いや、構わないよ」
軽いやり取りを経て、四人で神夜のいるところへと向かう。
「そんじゃ、いきなりだが……転生する時、相手はどんな神だったんだ?」
「本当にいきなりだな。女神の姉妹だが?」
「俺と同じか……」
「あぁ、あの二人が言ってたのはお前だったのか」
早速帝は転生させた神について聞き、優輝はそれに答えた。
結果として帝と同じだったため、大した情報にはならなかったが、それでも今まで微妙になかった繋がりが繋がった。
「うげ、あの二人が俺の事言ってたのか……うわぁ、そういやあの時は調子乗ってたからなぁ……今となっちゃ黒歴史だ……」
「それを聞くって事は……あぁ、魅了の力を与えた神、か」
「相変わらず理解が早いな」
「さっき説明を聞いたばかりだからな」
そう言って、優輝は少しばかり考え込む。
魅了の力を与えた神について、少し憶測を並べようとしたのだ。
「……織崎を転生させた神は聞いたか?」
「いや……一応、今から聞きに行くが……」
「あいつを転生させたのも、僕らと同じ女神姉妹だ。そして、あいつの魅了に掛かっていた」
「なっ!?」
転生する際の記憶から、神夜を転生させたのも同じ女神姉妹だと優輝は言う。
そして、続けられた内容に帝は驚愕した。
「神にも通用すんのか!?あの魅了は!?」
「神にも……と言うよりは、何かしらの対策がなければ絶対に通じると考えるべきだろう。実際、対策や耐性を持っている司やリインには通用していない」
「奏ちゃんや椿ちゃん達も私や優輝君の魔法で防いでるもんね」
対処法があれば防げるが、なければ絶対に通用してしまう。
それが、神夜の持つ魅了の効果だった。
「って事は、あの姉妹は耐性がなかったのか……それ、神としてどうなんだ?」
「まぁ、神としては失態だな。さすがに他の神もいるだろうから、既に対処はされているだろうし、今はそこまで気にする必要はないだろう」
「……それもそうか」
奏の話から既に他にも神がいる事が分かっている。
その事から、女神姉妹については気にする事はないと優輝は断言した。
「よし、ここだ。入るぞ」
「優輝君がいて大人しくしてくれるといいんだけど……」
神夜のいる部屋に着き、帝その扉を開ける。
部屋の中では、神夜が拘束された状態で入って来た帝の方を見ていた。
「とりあえず、拘束は外すぞ」
そう言って帝は拘束系の宝具を消し、神夜を解放する。
「………」
「……完全に意気消沈してるな」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ