暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第180話「魅了の封印」
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てほしい旨を伝え、それならと優輝もついて行く事にする。

「起きたばかりで悪いね、優輝君」

「……いや、構わないよ」

 軽いやり取りを経て、四人で神夜のいるところへと向かう。

「そんじゃ、いきなりだが……転生する時、相手はどんな神だったんだ?」

「本当にいきなりだな。女神の姉妹だが?」

「俺と同じか……」

「あぁ、あの二人が言ってたのはお前だったのか」

 早速帝は転生させた神について聞き、優輝はそれに答えた。
 結果として帝と同じだったため、大した情報にはならなかったが、それでも今まで微妙になかった繋がりが繋がった。

「うげ、あの二人が俺の事言ってたのか……うわぁ、そういやあの時は調子乗ってたからなぁ……今となっちゃ黒歴史だ……」

「それを聞くって事は……あぁ、魅了の力を与えた神、か」

「相変わらず理解が早いな」

「さっき説明を聞いたばかりだからな」

 そう言って、優輝は少しばかり考え込む。
 魅了の力を与えた神について、少し憶測を並べようとしたのだ。

「……織崎を転生させた神は聞いたか?」

「いや……一応、今から聞きに行くが……」

「あいつを転生させたのも、僕らと同じ女神姉妹だ。そして、あいつの魅了に掛かっていた」

「なっ!?」

 転生する際の記憶から、神夜を転生させたのも同じ女神姉妹だと優輝は言う。
 そして、続けられた内容に帝は驚愕した。

「神にも通用すんのか!?あの魅了は!?」

「神にも……と言うよりは、何かしらの対策がなければ絶対に通じると考えるべきだろう。実際、対策や耐性を持っている司やリインには通用していない」

「奏ちゃんや椿ちゃん達も私や優輝君の魔法で防いでるもんね」

 対処法があれば防げるが、なければ絶対に通用してしまう。
 それが、神夜の持つ魅了の効果だった。

「って事は、あの姉妹は耐性がなかったのか……それ、神としてどうなんだ?」

「まぁ、神としては失態だな。さすがに他の神もいるだろうから、既に対処はされているだろうし、今はそこまで気にする必要はないだろう」

「……それもそうか」

 奏の話から既に他にも神がいる事が分かっている。
 その事から、女神姉妹については気にする事はないと優輝は断言した。





「よし、ここだ。入るぞ」

「優輝君がいて大人しくしてくれるといいんだけど……」

 神夜のいる部屋に着き、帝その扉を開ける。
 部屋の中では、神夜が拘束された状態で入って来た帝の方を見ていた。

「とりあえず、拘束は外すぞ」

 そう言って帝は拘束系の宝具を消し、神夜を解放する。

「………」

「……完全に意気消沈してるな」


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