猫娘と強化合宿編
NO.078 走馬燈
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「俺は……」
「かっちゃん……よかった……でも、まだじっとしてて……。まだ腕がなんとか繋がっただけで神経とかは復元ができていないから……」
「ああ……それで……」
爆豪はまだ肘から先が感覚がないのをそれで悟った。
「……というか、復元って、なにげにすげぇな……。それとあのクソ野郎は……」
「なんとか倒せた……ついカッとなっちゃって本気の大猫モードで捻りつぶしちゃった……」
アハハ……と泣きながらも苦笑いの出久。
爆豪はそれで顔を傾ければ白目になって壁に埋まっているマスキュラーの姿が映った。
「そうか……出久……すまねぇな、役に立てないで……」
「そ、そんなっことないよ!……それよりも、さっきから……その……なんで名前で呼んでくれるの……? 嬉しいけど……」
「なんでだろうな……まぁそんな事は今はいいじゃねーか……」
「そ、そう……?」
爆豪はなんとか笑ってごまかしまだぼんやりとしている頭でそう言葉を零すだけであった。
そんな爆豪の普段とは違った珍しい態度に出久はただただ顔を赤くするだけであった。
「…………ケッ」
そしてそれを見ていた洸汰は子供心になにやらもやもやするものを感じていたのであった。
―――――この時、爆豪は……自身に個性とは別に未知の力が宿った事にまだ気づかないでいた。
自覚するのはまだ先の事である。
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