機動戦士ガンダム
2218話
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備兵を相手に、わざわざ魔法薬を使おうとは思わない。
それでも死なれるような真似をすれば、クスコやマリオンにトラウマを与える可能性もあるので、助ける必要があった。
……クスコの方はかなり気が強いので、警備兵が死んでも特にこれといった風に反応する事はなかったかもしれないが、マリオンの方はそうはいかないだろう。
近くの、ルナ・ジオンが用意した装甲車から何人かの兵士が走ってくるのを見ながら、俺は改めて周囲の様子を見回す。
ルナ・ジオン軍はこの研究所に立て籠もっており、サイド6側は研究所の敷地内に入らないようにして……それでいながら、研究所を包囲するような形を取っている。
そう言えば、コロニーの港のカトンボとかは、大丈夫か?
まぁ、サイド6が持つ武力を考えれば、カトンボを相手に迂闊な真似はしてこないだろうが。
不確定要素としては、連邦軍とジオン軍の存在か。
特に大きいのは、ジオン軍の存在だろう。
そもそも、この研究所はジオン公国が用意した場所だ。
それも、わざわざサイド3ではなく、中立――という事になっている――サイド6の、しかも恐らくは上層部の何人か、もしくは全員を買収するなり脅すなりといった真似をして。
それだけに、護衛のMSを20機程も用意する事が可能であって、こうして人通りのない寂れた場所に研究所を用意する事も出来た。
それ程重要な場所だけに、こうして俺達に襲撃されたと知れば、戦力を出してくるのはほぼ間違いないだろう。
……それが、研究所の奪還か、もしくは証拠の隠滅かは分からないが。
そして、連邦軍としては……一応サイド6は中立という事になってはいるが、実質的には連邦が強い影響力を持っている。
それだけに、自分の縄張りに手を出してきたといったことになれば……さて、一体どう思うだろうな。
権限を持っている者によっては、それこそちょっかいを出してくる事にもなりかねない。
一体、この研究所の襲撃がどのような結果を招くのか……少し、楽しみではある。
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