暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica25-Aインターミドルの好敵手〜Rival〜
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らだ。あまり見せ合うようなものじゃないと判断して、個別メニューの際はこうやって互いを見れないようにする」
ノーヴェが展開した空間コンソールのキーを打って、試合コートを4分割するように結界が展開させるとコロナ達の姿が霞んじゃった。トレーニング開始の合図として判断したわたしは、「それじゃあお願いします!」って告げた。
「はい、お願いします!」
試合開始の合図は無くても、わたしとミウラさんは呼吸が合ったかのように同時に攻めに転じた。突進力のあるミウラさん。繰り出されるのは右の上段蹴り。
――ヴィヴィオ。お前の欠点は?――
――魔力量も少なくて出力も弱い。だから防御が脆くて、攻撃の出力もいまいち。全体的にパワー不足、かな――
――なら美点は?――
ノーヴェからの問いにわたしは即答できなかった。わたしは格闘技選手には向いていない資質、学者タイプだから。それでも格闘技が好きで、強くなりたかったから、わたしはこの道から逸れる方へは行かない。
「ふっ・・・!」
突っ込みの速度を落とすことなく、わたしはミウラさんの上段蹴りを屈むことで躱した。立ち上がり様にがら空きな顎へとアッパーを打ち込んだ。
――目だよ。広い視野のおかげで距離を掴むのが巧い。その目を活かせる反応と動作の速さ、そして・・・――
「(前に出る勇気!)せいっ!」
ミウラさんがよろけたところで追撃、反時計回りに回転して左裏拳を脇腹に打ち込んだ。
「かふっ!?」
わたしの連撃でミウラさんはダウン。膝から崩れ落ちて仰向けで倒れると、『ミウラ!? 初撃を必ず食らうのは何故!?」って、文字通り頭を抱えたフォルセティが映るモニターが展開された。その言葉を聞く限り、フォルセティ側からならわたし達のトレーニングを観られるみたい。良かった。今のわたしの一撃、観てもらえてた。
「あ〜、世界が回ってます〜」
「綺麗に顎に食らったから、ミウラもさすがにダウンしちゃったか〜」
フォルセティが結界内に入ってきて(魔法攻撃だけを外に通さないためのものだからね)ミウラさんの様子を診た後、「ミウラ〜、大丈夫〜?」って声をかけ始める。とすぐに「ハッ! ボクは・・・!」ミウラさんが起き上がった。
(結構本気で打ったのに、回復が早い・・・?)
「あの、ヴィヴィオさん! もう1戦お願いします!」
「あ、はい! こちらこそお願いします!」
そうしてわたしとミウラさんは、フラフラになるまで試合を続けた。途中で防護服着用の魔法あり戦も行ったけど、「あぅ、また負けた・・・!」はふぅと大きく息を吐く。ミウラさんとは5戦2勝2敗1引き分けで、勝敗は拮抗。ミウラさん、一撃一撃が重いし動作も速いし、わたしの防御じゃ容易く貫かれちゃう。カウンターを
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