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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica25-Aインターミドルの好敵手〜Rival〜
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れが発信機としての役割としてではなく、ヴィヴィオである証ともなる」

「証・・・?」

「普段からそのリングを付けていれば、大隊の連中はそれを目印として見るだろう。連中の目をリングに向けさせてしまえば、俺の作戦は・・・」

ルシルさんから語られた作戦は、わたしに危険が及ぶ確率が限りなく低いもので、わたしの決意がちょっと空回りしちゃうようなものだった。でもルシルさんは「俺の望むタイミング外で来られたら、その時は・・・一応覚悟はしておいてくれ」って、わたしに気を引き締めるように言った。

「うんっ。・・・あの、すぐに助けは入るんだよね・・・?」

「最低でも2分は欲しい。ヴィヴィオを拉致した状態での最初の転移で、いきなり本拠地へ向かうという真似はしないだろう。追撃の足止め戦力の居る場所に一度転移しておいて、さらに何度か転移すると考えている。だから・・・」

「最低で2分・・・」

「ヴィヴィオ。連中はあなたに危害を加えることはないと思うの。拉致なんて回りくどい手を選ぶ以上、聖王女としての何かが必要なのよ。でも利用するにも拉致してすぐってわけにもいかないだろうし、ギリギリ2分がちょうどいいリミットなわけ」

捕まった先でわたしに出来る事なんてあるのか判らないけど、実際に狙われてる以上は何かさせようっていうのは判る。その何かをさせられる前に助け出されたらわたし達の勝ちになるんだ。

「そういうわけで、俺とアイリはほぼ付きっ切りでヴィヴィオ達の護衛に入る」

「ん。サポート役が居なくなるのはちょい痛いけど、今後の大勢を考えれば必要な事だし。問題ないよ」

「アイリも、ヴィヴィオのために精一杯がんばるよ!」

「じゃあヴィヴィオ。頑張ろうね」

そう言ったシャルさんがわたしの頭を撫でてくれて、わたしは「はいっ!」力強く返事した。

・―・―・終わりだよ〜・―・―・

ルシルさん達との秘密作戦会議から4日。その間、最後の大隊からの襲撃もなく、さらに言えば次元世界でも一切の活動が行われなかった。シャルさん達いわく、嵐の前の静けさとして警戒した方がいい、とのこと。

「チームナカジマ、点呼!」

わたし達チームナカジマの監督兼コーチを務めるノーヴェの号令に、わたし、コロナ、リオ、アインハルトさんの順で番号を言っていく。さらにサポート隊のフォルセティが「5!」と、イクスが「6です!」って続いた。

「おしっ。全員揃ってるな。予選開始まで残り約半年というわけで、それぞれの長所をさらに伸ばすための特訓も増やしていく。ヴィヴィオ、お前の基本スタイルであるカウンターの錬度上昇プラス格闘技全体のスキルアップ」

「はいっ」

「コロナは、ゴーレムの創成・操作の精度向上だ」

「はい!」

「リオは、春
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