原作編
言葉
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sideラインハルト
帝国歴487年アムリッアァ会戦で大勝を得て帰還したラインハルトはすぐにクラウディアを探そうとしようとしたが艦隊が見つけたのは帝国の首都オーディンの地表を埋め尽くす弔旗の群。
………皇帝が死んだ。
少し、無力感が襲いそれと同時に妹の言葉を思い出した
「私達は皇帝陛下より、40歳以上若いのですからね。
時間は、待ってはくれませんし。私達にたくさん残っていますしね。
若い、私達に」
と言った言葉を。
若いというのはそういう意味だったのかと。
時間というのは、年の差というのはこういうことを指していたのかとやっぱり俺の妹はすごいと思った。
こんな先の未来のことまで見通していたのかと。
だからこそ、守れなかった自分が忌々しい。
アムリッアァでヤン・ウェンリーにしてやられたことも悔しかったが悔しい。
俺はクラウディアの兄なのに。
なにより嫌なのはたった1人の妹を探しに行くこともできないということだった。
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sideレオン
ラインハルトが物思いに沈んでいる。
多分こいつぐちゃぐちゃ考えて答えが出ていないんだろうと。
ジークとラインハルトは目を合わせてわかり合ったような目をしていた。
俺も混ぜろよと思いながら見つめているとオーベルシュタインの冷徹すぎる声が聞こえた。
その瞬間ラインハルトは夢から覚めたように首を振るとオーベルシュタインを見つめた
「閣下、皇帝は後継者を定めぬまま死にました」
と言うと俺たち3人以外は皆息を飲んだ。
こいつらなにを驚いているんだ?
頭がはてなマークでいっぱいになりそうな瞬間オーベルシュタインが再び口を開いて
「なにを驚く?私が忠誠を誓うのは、ローエングラム帝国元師閣下に対してのみだ。たとえ皇帝であろうと敬語など用いるに値せぬ。」
オーベルシュタインが言っている言葉にひどく共感する
ああ、そうだよな。皇帝になるのはラインハルトなんだから。
だってさ、ラインハルト以上に皇帝に相応しい奴なんていないんだから、な。
少し感極まっていたら話し合いが始まっていて彼の言葉に耳を傾けた。
「ではせいぜい高くうりつけてやるか」
俺はすっと真顔になってやっぱりクラウディアとラインハルトは双子なんだなーと思った。
クラウディアが言っていた
「私の指示に従って下さい。例えば、諜報。ラインハルト兄上を抑える事。
これは、絶対ラインハルト兄上は、、、無理ですよね〜。
ラインハルト兄上が、目立つほどこちらはやりやすくなりますしね。
2人とも、素材は良いので女性の噂話をさりげなく聞いて下さい。
女性の噂は、だいたい、信憑性がありますので。
ラインハルト兄上は絶対、こういう事に向いていませんしね。
ラインハルト兄上に頼むのは、出来るだけ、恩を売
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