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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十六話 ついに二大勢力が正面激突します!!
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を取った。敵艦隊は3万隻程度だが、2手に左右に分かれて布陣しており、どちらが本隊とも取れない。おそらくこちらと同様2個艦隊の司令官が共同しているのだろう。

「私の艦隊はビッテンフェルト提督の邪魔をするようなことはしないわ。思う存分に戦って結構よ。私は後方で支援に徹するから。」
「おお!!感謝するぞ、フロイレイン・バーバラ!!・・・・・突入!!我が艦隊の切れ味を敵に示すのだ!!」

 歓喜のがなり声を無線越しに聞きながら、バーバラは内心ビッテンフェルトと共同して良かったと思っていた。ビッテンフェルトの長所は、たとえどんなに強大な敵が目の前に展開していたとしても、全く臆することがない進撃ぶりである。バーバラ一人であれば、シャロンの姿を想像し、戦う前から委縮していたであろうが、ビッテンフェルトときたらそんなものはお構いなしの態度なのである。

「羨ましいなぁ・・・・。」

 内心複雑な心境を苦笑で表しながらも、バーバラは決意していた。自分もまた前世からの因縁を持つ身であるが、そんなものに拘泥していてはいつまでたっても進むことはできない。だからこそ――。

「私は私の出来ること、やらなくちゃ。」

 ビッテンフェルト艦隊の密集体形の突入に合わせ、敵は艦隊の動きを加速させた。密集体形と密集体形のぶつかり合いだ。バーバラは艦隊の配置、展開状況から見て相対右の艦隊を狙撃することとした。

「アースグリム改級、波動砲、発射準備!!」

 バーバラの艦隊にはアースグリム改級が280隻付属されている。これらの超波動砲兵器を有効活用し、遠距離からの効率的砲撃戦を行う手腕にかけてはフィオーナには及ぶべくもなかったが、彼女もまた艦隊司令としてこの兵器の運用を研究していた。

ビッテンフェルト艦隊と正面左の艦隊が激突した。すさまじい数の光球が明滅し、銀河に彩を添える。それを縫うように幾筋もの光線が銀河を引き裂き、敵に投擲され、突き刺さる。どちらに大きな被害があるのか、後方に展開するバーバラにはわからなかった。

「相対右の艦隊、ビッテンフェルト艦隊の側面に進撃中です!!」

 女性オペレーターが叫ぶ。

「アースグリム第一小隊、第二小隊はクロス体形で展開し、第三、第四小隊は第二斉射に備えて、待機!!」
「波動砲充填率78%。」
「エネルギーバイパス、接続!」
「発射回路、開きます!」
「敵艦隊の予測進路軸線に射線を固定!!」
「距離、適正誤差修正完了!!」

 相対右の艦隊はまっすぐにビッテンフェルト艦隊に向かう。その勢いは侮りがたいものがあった。むろん、このまま黙ってみているバーバラではない。

「ファイエル!!」

 左手が勢いよく振り下ろされる。号令一下、アースグリム改級から放たれた白銀の光が銀河を飛翔し、
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