第六章
第60話 的中
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は多分ここにいる誰よりも強いぞ? 戦力になるだろ」
「いや、そういう問題ではなくてですね。万一のことがあると……。こいつは町長から預かっているようなものなので」
俺は抵抗したが、兵士のリーダーはあのときのように、俺の肩にポンと大きな手を置いた。
そしてさっきまでの酔っぱらいのような顔とはまた違った、優しい笑顔を浮かべながら、言った。
「そう思うなら、お前が守ってやればいいのさ。弱い者が強い者を守ってはいけない――そんなルールはどこにもないんだからな」
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