暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2217話
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ってこの研究所の価値は高かったという事なんだろうが。

『それで? こっちはそんな感じだけど、アクセルは何で通信を送ってきたんだい? 何か問題でも?』
「あー、そうだな」

 シーマの言葉にどう答えたらいいのか少し迷い、そんな俺を見て被験者の子供達が微妙な表情を浮かべる。
 俺に向けられる視線は、見捨てないでといったものが多い。
 勿論、俺に対する恐怖が完全に消えたという訳ではないのだろうが……それでも、こうして通信を聞いていれば、本当に俺が敵ではない……少なくてもこの研究所の人間ではないというのは分かったらしい。

「実は隠し扉の中で檻に入れられていた被験者達、それも大体5歳くらいから10代半ばくらいまで、大勢見つけたんだよ」
『へぇ』

 俺の言葉を聞いたシーマは、短くそれだけを返す。
 ただし、その一言に込められているのは、激しい怒りだ。
 もしシーマがこの研究所の研究者を見つければ、半殺しにしてもおかしくはない程の。
 ……被験者の中でもまだ幼い者達は、そんなシーマの声が聞こえたのか、怯えた表情を見せる。

「落ち着け、取りあえずもう全員助け出したし、子供達がシーマの声を聞いて怖がってるぞ」
『……そうかい。まぁ、その辺の事情に関しては、研究者や職員達に聞けばいいだけだろうしね。今はこれ以上何も言わないでおくよ』

 そう告げ、通信越しでも感じられるシーマの怒りは若干収まる。
 それでも完全に収まった訳ではなく、ましてやその怒りはうちに秘めただけであって、研究所の研究者や職員に向けられる事になるのだろう。
 その事を少し哀れに思いつつ……同時に、自業自得だという思いもあるので、俺からはそれ以上は何も言わず、本題に入る。

「とにかく、俺はこの研究所をもっと調べたいんだが、この子供達を連れて研究所を調べる訳にもいかないだろ。だから、誰かこの子供達を外に連れ出す兵士を送って欲しいんだが」
『そうだね。……3人。3人なら、何とかそっちに回せるけど、大丈夫かい?』

 3人と聞かされ、俺は不安そうにこちらを見ている子供達に視線を向ける。
 この人数の子供達が好き勝手に動き回るような事があれば、とてもではないが3人では足りないだろう。
 だが、ここにいる子供達は全員がこの研究所の被験者で、好き勝手に動くという事は、基本的に考えなくてもいい。

「お前達、これからここに3人の兵士が来る。その兵士に従えば、ここから連れ出して、安全に暮らせる場所まで連れて行ってやるが……それでも構わないか? まずないと思うが、どうしても残りたいって奴はいるか? ああ、当然だが前に住んでいた場所に戻りたいって奴は、少し落ち着いてから送っていってやってもいい。……あまり勧めないけどな」

 ここに連れてこられた連中が、元
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