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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2217話
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てくる。
 にしても……さて、これからどうするべきだろうな。
 俺が迂闊に触れると、どんな事になるのかは分からないし。
 セイラのように妙な空間に行くのならまだしも、アムロみたいにトラウマを抱えられたりしたらちょっと洒落にならない。
 そう考えると、やはりここは誰か専門の者を呼んだ方がいいだろう。
 ただ、その前にやっておくべき事があった。

「なぁ、この研究所の被験者は、お前達で全員か? それとも、他にも何人かいるのか?」

 被験者のうち、一番年下の5歳くらいに見えるような子供は、そもそも被験者という言葉の意味が分からなかったのか首を傾げていたが、10代半ばの一番年上と思われる少女は、俺の言葉に頷く。

「……いるとは聞いてるけど、私達は会った事がないので分かりません」

 一応、といった感じでそれ以外の者もいるのか聞いたが、返ってきたのは自分は会った事がないという言葉。

「分かった。それで、その連中がどこいるのか……会った事はなくても、予想も出来ないか? ここから近いなら、助けに行くけど」
「分からない。ただ、ちょっと前にここの研究者の人達が慌ててたけど」

 ちょっと前。
 その言葉が、微妙に嫌な予感を俺に抱かせる。
 そのちょっと前というのが、具体的にどれくらい前なのか。
 ……出来れば、研究所の護衛をしていたMSのパイロットが、その2人でなければいいんだが。

「ちょっと待ってくれ」

 そう言い、通信機を使う。
 だが……ラルが出る様子はない。
 何だ? もしかして、何かトラブルでもあったのか?
 そんな疑問を抱き、俺は次にシーマに向かって通信を入れる。
 すると、次の瞬間にはすぐにシーマが映像モニタに映し出された。

『何だい、アクセル。こっちはちょっと緊迫してるんだけどね』
「緊迫? 何かあったのか?」
『ああ。サイド6の警備隊のお出ましだよ』
「あー……なるほど。それでラルが通信に出なかったのか」

 具体的にどのようなやり取りをしてるのかは分からないが、それでもやり取りをしている最中で通信機に出る訳にはいかないだろう。

『ま、そうなるさね』
「その辺の事情については分かった。それで、向こうの具体的な戦力は? 一応このサイド6は中立という名目である以上、MSを所有していたりとかはしてない筈だけど」
『装甲車や有線ミサイルを積んだ車がいるね』
「……まぁ、結局はそんなものだろうな」

 そういう意味では、この研究所を守っていた20機近いMSの方が戦力としては圧倒的だ。
 そもそも、ムサイ級ですら格納出来るのが4機なのを考えると、ここにはムサイ級5隻分の戦力があったという事になる。
 うん、改めて考えるともの凄い戦力だな。
 それだけ、ジオン軍にと
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