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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十一話 合流 1
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ろうな。
バリアを抜いた筈の攻撃を受け止められたんだから。
バリアを破られる前に、スバルは左手にもう一つバリアを張って、ギンガさんのリボルバーナックルを受け止めたんだ。
「へへー!アスカのマネ!」
イタズラっぽく笑って、スバルが反撃に移る。
「リボルバーキャノン!」
「プロテクション!」
今度はスバルがギンガさんを押し込んで行く。
「ギンガさんの攻撃をバリアで弱めておいて、もう一つのバリアで防ぐなんて、まるでアスカみたいじゃない!」
ティアナが驚いているのも無理はないだろうな。
何しろ、スバル自体が頑丈な上に魔力値も高いから、基本バリアを重ねる事なんてしてこなかったんだ。
この模擬戦でいきなりそんな事をすれば驚くわな。
「まったく、オレの立場を弱くするなよなぁ」
そうボヤいたオレは悪くないよな?
防御しか取り柄が無いのに、そのテクニックを使われちゃ本当に立場がないよ。
と思っていたら、なにやらティアナがニヤニヤしてる。なんだよ?
「そう言う割に、ちょっと嬉しそうじゃない。スバルがちゃんとアスカの技術を認めてくれたもんだから、嬉しいんでしょ?」
う……
ま、まあ、自分のやってきた事が仲間に認められたんだから……何て事は言わないけどね!
「ち、ちげーよ!ただでさえオレは攻撃力が無いのに、防御力まで肩を並べられちゃ立場が無いってんだよ!」
ちょっとツンデレ風に言ってみた。
「心配せずとも、攻撃力を上げればいいだけだ。この後でみっちり鍛えてやろう」
オレの声が聞こえたのか、シグナム副隊長が話に入ってきた。
オレはしかめっ面を作る。
「優しくお願いします、マジで」
「ほう?まるで私がいつも厳しいみたいな物言いだな?」
さも心外そうにシグナム副隊長は言うけど、違ったの?
「厳しくない時ってありましたか?」
そりゃジト目にもなるよ、オレは!
「今までが甘すぎたかな?」
まるで意に介さないどころか、ニヤリと笑うシグナム副隊長。
「ぎゃふん」
オレは大げさに肩を竦めた。
このリアクションに、ティアナとシグナム副隊長が笑う。
まあ、けっこう仲良しだよね、オレ達は。
そんな脱線話をしているうちに、模擬戦はウイングロードを駆使した空中戦になっていた。
ウイングロードが交差する度に鳴り響く打撃音。
縦横無尽に空を駆けるスバルとギンガさん。
接触する度に飛び散る火花。
まるで拳を交える毎に、会話をしているよなうな戦いだ。
「なんか……」「うん」
二人の戦闘を見ていたエリオとキャロが呟いた。
「スバルさんもギンガさんも、嬉しそうだなって」
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