猫娘と強化合宿編
NO.076 マスキュラーの襲撃
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」
「虎! 『指示』は出した! ほかの生徒たちの安否はラグドールに任せよう! 私たちはここで奴らを抑えよう!」
「了解した!」
そしてテレパスが繋がっている全員に送信される。
『生徒のみんなは交戦しないでどうにかして宿泊施設まで逃げて! 特に飯田君! 君は要殺害リストに入ってるみたいだからなんとしてでも逃げて!!』
それをテレパスで聞いていた飯田は、
「まさか……ヴィランに命を狙われるようになるとは……」
「保須事件関係か……とにかく帰るぞ、飯田」
「ああ……」
B組の生徒の一人を抱える轟がそう飯田に言い聞かせる。
飯田もどこか落ち込んでいる素振りをしているが、今はとにかく避難が第一だと考え、行動を開始した。
場所は広場に戻り、
「とにかく合宿所まで避難をしよう!」
「そうだな」
「……ッ!(コクリ)」
尾白の言葉に口田と峰田も賛成して帰ろうとするが、
「尾白君……先に行っていて」
「デク……?」
爆豪が出久の異変にいち早く気づく。
そして出久はマンダレイに向けて叫ぶ。
「マンダレイ! 僕、知っています!!」
「ッ!」
…………洸汰の秘密基地のある場所で洸汰は今まさに危機に陥っていた。
「見晴らしのいいところを探していたんだが、なぁお前……資料になかった顔だな」
「う、うあ……」
洸汰の前の前に全身フードの男が立っていた。
その男もヴィラン連合の一人で間違いはないだろう。
だが、洸汰にはそんな事など分からない。
ただ、今己の身に危険が訪れようとしていると肌が感じて鳥肌が立っているとだけ……。
男は洸汰に向けて話す。
「ところでお前、いいセンスの帽子を被ってるじゃないか? 俺のこのダセぇマスクと交換してくれないか?」
一歩、また一歩と洸汰へと近づく男。
洸汰も恐怖からか後ずさりを何度もする。
そしてとうとう恐怖に負けてしまい男に背を向けて走り出してしまう。
だが、男に背中を見せるのは命取りである。
男は一瞬で洸汰の前へと壁を伝って跳ねる。
その風圧の影響で男の顔部分のフードが捲り上がる。
そして洸汰は見てしまった。
その男の顔を……。
その男は洸汰の父と母を殺したヴィラン……そしてその顔にウォーターホースから受けた傷を持つ……マスキュラーというヴィランだったのだ。
とうとう洸汰は泣き出してしまい、しかしマスキュラーもそんな洸汰を待ってくれるわけもなく、
「一発やらせろや!!」
「パパ……! ママッ……! 出久お姉ちゃん!!」
洸汰の祈りの言葉は果たして、届くのであった。
マスキュラーの拳が洸汰に振り下ろされる直前に、
「にゃああああああーーーー!!!!」
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