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悲劇で終わりの物語ではない
特異点F 『炎上汚染都市:冬木』
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スターである立香やマシュを見てなどいない。
 スカサハは終始、マリーと戯れるウィスを鋭い眼つきで射抜いていた。
 彼女の殺気に当てられたマシュ達は冷や汗ダラダラだ。

「私が折角、現界したというのに他の女性と呑気に話しているとは、良いご身分だな」







「ウィス!!」

 一息でスカサハはウィスとの距離を詰め、その紅き朱槍を手加減することなく振りかざす。
 頬にゲイ・ボルクの直撃を受けたウィスはその場から消え、その姿を虚空へと消失させた。

 時を同じく、キャスターとして現界したとある猛犬が途轍もない速度で飛来したウィスの直撃を受け、悲鳴を上げる。
 流石、幸運D

 最奥の洞窟には黒き騎士王、反転したブリテンの王が待ち望む。
 人類最後の光、カルデア最後のマスター、藤丸立香を待つのは光か、闇か
 それはまだ、誰にも分からない。
 
 人理を崩壊させ、カルデアを爆破した下手人はほくそ笑む。
 その身に危険が迫っていることに気付くこともなく、人理の崩壊を嘲笑うのであった。

 特異点F 『炎上汚染都市:冬木』の消滅まであと僅か

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