暁 〜小説投稿サイト〜
悲劇で終わりの物語ではない
特異点F 『炎上汚染都市:冬木』
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
失した。
 


 その日、日本の冬木にてハルマゲドンが如き大爆発が起き、見渡す限りの大地が消失するのであった。














 無事、オルガマリー所長と再会することに成功した立香達

「ご無事で何よりです、所長」
『てっきりあの爆発を受け、亡くなられたとばかり……』
「勝手に私を殺さないでくれるかしら、ロマ二?」

 Dr.ロマ二は殺気溢れるマリーの迫力に押され、口を閉ざす。

「そ れ よ り も!」 

「"波風晃人"って絶対に偽名でしょ!?」
「……?」

 詰め寄るマリーに対してウィスは首を傾げる。

「白を切る気!?どこの世界に瞳が紅くて白髪の日本人がいるのよ!」

 マリーの言及は止まらない。

「それに、他のマスター候補生が瀕死の重傷にも関わらず、何故アキトは五体満足なの!?」
『あの、所長。非常に申し上げにくいのですが、本人はコフィンを突き破って出てきたんです……』
「ハァァァアア──!?」

 甲高いマリーの絶叫が響く。

「あと、さっきの神代級のガンドと宝具級の魔術についても説明して頂戴!」
『まあまあ、落ち着いてください、所長』
「ロマ二は黙っていなさい!」
『ひぇ……』

 Dr.ロマ二、あっけない。

「ドクター、この聖晶石を遣えば良いんですよね?」
『そ、そうだよ。召喚に応じてくれる英霊は完全にランダムだけどね』
「頑張りましょう、先輩!」
「ちょっと、そこ!所長である私を差し置いて、何勝手に英霊召喚を行おうとしているのよ!」
『うわ、不味い!所長に見つかった!?早く英霊召喚を執り行うんだ、藤丸君!』
「ロマ二は黙ってて!」
『ひぇ……』
「気付いてますか、マリー?貴方、既に死んでいますよ?」
「ハァァァアア──!?」

 マリーの絶叫と驚きは止まらない。

『凄いぞ、立香君!これは確実にトップサーヴァントの反応だ!』

 向こうでは召喚陣が光り輝き、周囲に途方もない魔力の本流が吹き荒れている。
 世界に浸透する程の魔力、間違いない。
 全英霊中、トップサーヴァントの反応だ。







「影の国よりまかり越したスカサハだ。お主をマスターと呼べば良いのか?」

 黄金比の肢体を包むは全身タイツ
 口元は黒いマスクで覆い隠され、表情を窺い知ることは出来ない。
 彼女の王者としての覇気が周囲を圧倒している。

 彼女こそ影の国の女王、スカサハ

『凄いぞ、藤丸君!一発であの影の国の女王であるスカサハを引き当てるなんて!』
「凄いです、先輩!」
「フォウ、ンキュ……(いやこれは立香の運と言うより、ウィスの……)」

 だが、当人であるスカサハはマ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ