特異点F 『炎上汚染都市:冬木』
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失した。
その日、日本の冬木にてハルマゲドンが如き大爆発が起き、見渡す限りの大地が消失するのであった。
◇
無事、オルガマリー所長と再会することに成功した立香達
「ご無事で何よりです、所長」
『てっきりあの爆発を受け、亡くなられたとばかり……』
「勝手に私を殺さないでくれるかしら、ロマ二?」
Dr.ロマ二は殺気溢れるマリーの迫力に押され、口を閉ざす。
「そ れ よ り も!」
「"波風晃人"って絶対に偽名でしょ!?」
「……?」
詰め寄るマリーに対してウィスは首を傾げる。
「白を切る気!?どこの世界に瞳が紅くて白髪の日本人がいるのよ!」
マリーの言及は止まらない。
「それに、他のマスター候補生が瀕死の重傷にも関わらず、何故アキトは五体満足なの!?」
『あの、所長。非常に申し上げにくいのですが、本人はコフィンを突き破って出てきたんです……』
「ハァァァアア──!?」
甲高いマリーの絶叫が響く。
「あと、さっきの神代級のガンドと宝具級の魔術についても説明して頂戴!」
『まあまあ、落ち着いてください、所長』
「ロマ二は黙っていなさい!」
『ひぇ……』
Dr.ロマ二、あっけない。
「ドクター、この聖晶石を遣えば良いんですよね?」
『そ、そうだよ。召喚に応じてくれる英霊は完全にランダムだけどね』
「頑張りましょう、先輩!」
「ちょっと、そこ!所長である私を差し置いて、何勝手に英霊召喚を行おうとしているのよ!」
『うわ、不味い!所長に見つかった!?早く英霊召喚を執り行うんだ、藤丸君!』
「ロマ二は黙ってて!」
『ひぇ……』
「気付いてますか、マリー?貴方、既に死んでいますよ?」
「ハァァァアア──!?」
マリーの絶叫と驚きは止まらない。
『凄いぞ、立香君!これは確実にトップサーヴァントの反応だ!』
向こうでは召喚陣が光り輝き、周囲に途方もない魔力の本流が吹き荒れている。
世界に浸透する程の魔力、間違いない。
全英霊中、トップサーヴァントの反応だ。
「影の国よりまかり越したスカサハだ。お主をマスターと呼べば良いのか?」
黄金比の肢体を包むは全身タイツ
口元は黒いマスクで覆い隠され、表情を窺い知ることは出来ない。
彼女の王者としての覇気が周囲を圧倒している。
彼女こそ影の国の女王、スカサハ
『凄いぞ、藤丸君!一発であの影の国の女王であるスカサハを引き当てるなんて!』
「凄いです、先輩!」
「フォウ、ンキュ……(いやこれは立香の運と言うより、ウィスの……)」
だが、当人であるスカサハはマ
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