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悲劇で終わりの物語ではない
悲劇で終わりの物語ではない
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 標高6000メートルの雪山に存在している各国共同で作られた特務機関

 名を『カルデア』

 人類の繁栄と存続を確実なものとすべく創設された人理継続保障機関フィニス・カルデア

 時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理し、日々職員達がカルデアス表面の文明の光を観測し続けている。
 全ては未来の人類社会の存続を保障するために
 
 カルデアにはウィスの姿もあった。
 現当主であるオルガマリー・アニムスフィアからのスカウトを受け、足を踏み入れた所存である。
 何でもレイシフト適正とマスター適正を有しているとのこと

 ウィスは逆立った白髪を揺らしながら、紅き瞳で周囲を見渡す。
 影の国からの久しぶりの遠出だ。

「君が波風晃人君だね。僕の名前はロマ二・アーキマン。医療部門のトップだ。皆からはDr.ロマンと呼ばれているよ」
「フォウ、ンキュ(あ、ウィス)」

 だがカルデアには全て遠き理想郷(アヴァロン)に隔離されているはずのキャスパリーグの姿があった。
 旧友であるソロモン王の姿も

 次の瞬間、キャスパリーグの名を口にしようとしたウィスの頬にキャスパリーグの強烈な一撃が直撃した。

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