修行T
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ウィスを何度も見ることしか出来ない。
「それよりもちょっとがっかりしましたか?身体が男ではなくがっかりしました?」
「そ、そんなわけないじゃない……ッ!」
愉しくて仕方ないとばかりにウィスは笑みを浮かべ、リアスを見詰める。
その紅き瞳で至近距離でリアスの蒼き瞳を覗き込む。
「正直な話、期待していたのではないですか?」
実に愉し気にウィスがリアスを弄ぶ。
「そんなことないわよ!」
リアスは精一杯の虚勢を張ることしか出来ない。
それにしても……
リアスは今のウィスの姿を何と無しに見詰める。
正に女性として理想的な起伏に富んだ身体をしている。
中身が男だからか照れの要素など皆無であり、堂々とその黄金比の肢体を見せつけている。
それがどこか言葉には出来ない魅力を引き出していた。
女性である自分が嫉妬を覚えるくらいに、女体化したウィスは綺麗だ。
気付けば魅入ってしまう程に
リアスは女体化したウィスに近付き、遠慮することなく身体の隅々まで見詰める。
それどころかリアスはウィスのへそから始まり、引き締まった腰回りに続き、腹を触り、くびれた腰から起伏に富んだ胸にまで手を伸ばし、その感触を堪能していた。
「いつまで触っているんですか、リアス」
いい加減飽きたのかウィスがリアスの両肩を掴み、引き離す。
「……はッ!?」
本人も気付かぬうちにウィスの肢体に魅入っていたようだ。
「もしかしてリアスにはそっちの気があるのですか?」
ああ、眷属が女性陣ばかりの理由もそういう……
「違うわよ!」
リアスは頑なにその気がないことを否定し、憤慨した様子を見せる。
リアスにその気がないことには一安心だが、その肢体に何も纏っていないことに気付いているのだろうか。
「いい加減離れないとリアスの身体も好きなだけ触りますよ?」
リアスは慌てた様子でウィスから距離を取り、此方をジト目で睨み付ける。
全く迫力の欠片も感じられないが
「あと前、丸見えです」
終始、ウィスに敵わないリアスであった。
「それで本題は……?」
どうやらリアスは先程までの事を無かったことにしたようだ。
それを感じたウィスも真剣な面持ちでリアスを見据える。
「私がこの場に赴いたのは、今回のレーティングゲームに対してリアスがどういった心境で臨んでいるのか聞きに来たんですよ」
この時間帯ならば眷属である朱乃達に聞かれることもなく、何の気負いも無く本心を語ることが出来るだろう。
「……今度の対戦相手は不死鳥よ。悪魔でありながら聖獣と名高い力を有し、過去の御家事情を除け
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