無限に煌めく宇宙
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、ウィスの腕の中で今なお菓子を口に運んでいた。
「パンツが丸見えですよ、リアス」
「……ッ!?」
ウィスの指摘に恥ずかし気に頬を染め、リアスはスカートを抑える。
普段、あれほど大胆に肌を晒しているにも関わらず、この恥ずかしがり様は不思議だ。
「あの、ウィス?行くって何処に……?」
あと、私を抱え上げている理由は!?
「勿論、修行です。今のままではライザーに万が一にも勝ち目はありませんからね」
久方ぶりの修行、腕が鳴る。
「ただし、一切の妥協も浪漫も許しません。修行を頼み込んだのならば正に命懸けで取り組んでもらいます」
落ち着きがないリアスを抱え上げ、ウィスは朱乃と向かい合う。
「出発の準備はどうなっていますか、朱乃?」
「問題ありませんわ」
朱乃はこうなることが分かっていたとばかりに準備は万全のようだ。
「泊まりの準備は?」
「想定内です」
魔法陣の中から10日間分の荷物で大きく膨れ上がったリュックが現れる。
その巨大な荷物を担いでいるのは一誠と木場の2人であるが
朱乃はかなりイイ性格をしているようだ。
「学校側に一時的な休学届けの方は?」
「万事、抜かりありませんわ」
流石準備が速い。
「それでは親御さん達への伝達は?」
「伝達済みです」
パーフェクトだ、朱乃
「それでは皆さん、これから飛び立ちますよ。私の背中に掴まってください」
右手には奇抜的なデザインが施された杖を有し、服装は魔導士を連想させるダークカラーのローブ姿
首回りには大きな水色のリングを下げ、杖を有していない左手は腰へと回している。
見ればウィスの体は僅かに地面から浮き上がっている。
これがウィス本来の姿
その佇まいに隙は無く、洗練されたものだ。
グレイフィアは超常とした雰囲気を醸し出すウィスの存在に圧倒され、目が離せない。
ただ一人朱乃だけは自身の幼き頃の過去の記憶を回顧し、ウィスのその姿を目に焼き付けていた。
ウィスの姿は幼き頃に出逢った当時の姿のまま
やはりウィスは年を取らず、悠久とした時を生きているのだろうか。
釈然としない気持ちに悩まされながらもウィスの指示に従い朱乃は率先してウィスの右肩に手を置く。
それに続く形でアーシアが朱乃の肩へと手を置き、続けて一誠がそんなアーシアの肩に手を置いた。
木場は一誠の後ろである。
朱乃達が全員掴まったことを背中越しに確認したウィスは杖を宙へと掲げる。
「それでは参りましょうか?」
ウィスは杖を地面へと軽く打ち鳴らす。
途端、眩いまでの白銀の光が周囲に迸った。
その光はウィス
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