第四十七話 合格発表その六
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「有り得ないわよ」
「何言ってるのよ、信者さんでも二十歳で結婚された人いるでしょ」
「それはそうだけれど」
うちの教会の信者さんでそうした方もおられます、それで二十五歳でもう三人のお子さんがいてご主人と幸せに過ごされています。
「それでもね」
「千里がっていうのね」
「まさか」
本当にこう思っています。
「幾ら何でも来年に結婚って」
「そう言って皆ね」
「結婚するのね」
「そう、親神様のお引き寄せでね」
人と人のそれによってというのです。
「結婚するのよ」
「それで私もなのね」
「いい人をお引き寄せ頂いてね」
そうしてというのです。
「本当に来年にでもよ」
「結婚したりするの」
「その可能性もあるわよ、少なくとも私が思うことだけれど」
こう前置きして私に言ってきました。
「千里の結婚は早いわね」
「そうかしら」
「うちの家は代々お婿さんを迎える因縁みたいだし」
養子の因縁と言われています。
「それに代々結婚早いの」
「そうなの」
「だからね、千里もね」
その因縁で、というのです。この因縁は別に白因縁でも悪因縁でもない様に思えるのですがどうなのでしょうか。
「多分だけれど」
「結婚早いの」
「それで教会継ぐなら」
さっきはそうとも限らないと言いましたがやっぱりお母さんにしても長女の私が教会を継ぐものだと思っています。
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