第八幕その六
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「私らしくない態度をしろっていうの?」
「貴女らしくない態度ね」
「そうよ、私そんな態度取れないわよ」
このことを最初から言うのでした。
「だからよ」
「そうした態度は取らないで」
「ありのままの私でいるわ」
「女王になってもそうなのね」
「そのうえで国を治めていくわ」
エリカはエリカのままでというのです。
「そうしていくから」
「ううん、大丈夫かしら」
「大丈夫も何もね」
「他にどうしようもないっていうのね」
「そうよ、どうするっていうのよ」
またアンに問い返すのでした。
「そもそもね」
「そう言われると」
「そうでしょ、だったらね」
「寝るのね」
「そうするわ、気持ちよくね」
もう丸くなって言うエリカでした。
「そうするわ」
「そうなのね」
「ええ、お昼になったら起こしてね」
こう言って寝はじめたエリカでした、そしてです。
エリカは寝はじめましたがアンはそのエリカを見て言いました。
「この娘はいつも通りね」
「うん、自分の思うままにする」
「そんな娘だね」
臆病ライオンと腹ペコタイガーが応えます、二匹はジョージ達五人と一緒に周りを見て回っていますがアンが加わったところで彼女に応えたのです。
「寝たいなら寝る」
「周りは気にしないね」
「私達は見て回っているのに」
それでもと言うアンでした。
「それがね」
「自分が寝たいからね」
「それで寝るんだよね」
「それがエリカだね」
「本当にそうだね」
「ええ、けれどそれでいいわね」
今度は微笑んで言ったアンでした。
「あの娘は」
「逆にエリカが他の誰かに合わせるとかね」
「そんなこと考えられないから」
「あれでいいね」
「エリカはエリカだよ」
「そうしましょう、では私達はこの辺りを見て回って」
そうしてというのでした。
「どういった国を建国するのか考えていきましょう」
「そうだね、僕達なりにね」
「そうしていこうね」
「後でかかしさんと樵さんが来るけれど」
「そうして色々と知恵や力を貸してくれるけれどね」
自分達もというのです。
「僕達でもやっていこうね」
「そうしていこうね」
こうお話してそしてでした。
皆でお昼まで辺りを見て回りました、それからエリカを起こしてお昼御飯となりましたがそのお昼はといいますと。
スパゲティとサラダ、そして鶏肉のグリルにパン、デザートに小さく切った果物を入れたヨーグルトでしたがエリカはそのスパゲティを見て言いました。
「このカルボナーラいいわね」
「カルボナーラはね」
ジョージがエリカに応えました。
「イタリアのスパゲティだけれどね」
「外の世界のね」
「その国で生まれたんだけれど」
「何かあるのね」
「実はアメリカが関
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