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オズのエリカ
第八幕その一
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               第八幕  まさに即決
 エリカ達は朝御飯の後でグリンダの宮殿の会議室に入りました、ですが宮殿の主のグリンダはといいますと。
「カドリングの政治があるからね」
「だからいないのね」
「ええ、グリンダさんは建国を許可してくれたから」
 アンは会議室のテーブルの上にちょこんと座っているエリカにお話しました、アンとジョージ達はそれぞれの席に座っていて臆病ライオンと腹ペコタイガーはテーブルの傍に座っています。
「それで終わりよ」
「この件については」
「ええ、そうよ」
「それで私達だけでなのね」
「お話をするのよ」
 そうなっているというのです。
「それでね」
「ええ、今からよね」
「お話するけれど」
 それでもと言うアンでした。
「まずは地図を開くわね」
「それでその地図を見てよね」
「ええ、どの場所に国を置くか」
 エリカが女王になるという猫の国です。
「決めましょう」
「わかったわ、じゃあカドリングの地図を開いて」
「そうしましょう」
 こうお話してです、そうしてでした。
 アンが地図を出してテーブルの上に開きました、その地図はカドリングの隅から隅までを描いています。
 その地図のエメラルドの都に近くて平野部になっている近くに陶器の国やジグゾーパズルの国がある場所をでした。
 エリカは見てです、すぐに指差して言いました。
「ここがいいわ」
「えっ、もう決めたんだ」
「早いね」
 エリカのその言葉にです、臆病ライオンも腹ペコタイガーも驚きました。
「地図見てすぐに決めたね」
「一瞬じゃない」
「悪いの?一瞬で」
 エリカは彼等に平然とした顔で言葉を返しました。
「即断即決が私じゃない」
「そうだけれどね」
「一瞬だったからね」
「それでいいのって思ったよ」
「もう少し考えない?」
「何で?平野だし」
 それにとです、やっぱり平然として応えたエリカでした。
「しかも近くに大きなお池もあるから」
「ああ、あるね」
「そうだね」
「そこも見て決めたんだ」
「お池、つまりお水まで」
「そうよ、しかも森まであるじゃない」
 お池の近くにはです。
「景色もいいしね」
「だからなんだ」
「もうここでいいんだ」
「後はキャットフードがあれば」
 それでというのです。
「万全ね」
「じゃあキャットフードの畑を作ればいいわね」
 このことはアンが言ってきました。
「それで万全ね」
「ええ、じゃあ後はね」
「国を開くのね」
「そうするわね」
「凄いね」
 国を置く場所が決まってです、カルロスは思わず唸りました。
「一瞬で決まったよ」
「エリカは決断が早いけれど」 
 神宝も唸りつつ言いました。
「今回は特に早いね」
「こんな
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