第1巻
国王暗殺未遂事件
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のです」
コイツが犯人で間違いなさそうだ、俺には分かる、コイツがやったと言うオーラを見て。ハゲデブの貴族が言うにはミスミドの仕業だと言ってるが、アルフレッドにコイツと話してると毒が全身に回るからと言って行かせる。
「大使を別室に拘束してるらしいが、それを決めるのはお前ではなく国王が決める事だ。首を刎ねるようにな」
「何ですかな小僧風情が『やかましい、ただの貴族が我に刃向う気がいいのならここで斬首しようかゴラァ!』!?」
「一真さんの言う通りだ。大使はしばらく部屋に留まってもらうようにしろ、それから一真さんの事だけは侮辱するな」
「・・・・そうですか。獣人には勿体無いお言葉で、陛下にもしもの事があれば他の貴族も同じ事を言うかもしれませんよ」
卑しい笑みを浮かべるバルサ伯爵、コイツを睨みつけて立ち去ろうとしたので空間からハリセンを取り出して一発叩いたら足を踏み外して転がり落ちる。周りにいたメイドや警備も笑いを堪えていた。
アルフレッドは気にせず進むんで厳重な警備をしてる近衛兵が気付くと、頭を下げながら大きな扉を開ける。部屋の中にアルフレッドが飛びこむとベッドの周りに何人か集まっていた。
『全員が王族かその関係者か』
『はい。恐らく国王の手を握り締めてるのが王女、涙を堪えて椅子に座る女性と沈痛な面持ちで佇む灰色のローブを着た老人、黄金の錫杖を持って目を伏せてる翡翠色の髪をした女性と怒りに燃えてる軍服を纏う者』
『灰色のローブを着た老人に声をかけてるが』
「兄上の容体は!?」
「色々と手を尽くしましたが、このような症状の毒は見た事もなく・・・・このままでは・・・・」
老人は瞼を閉じて首を静かに横へ降る、するとかすれるような声で国王が口を開く。
「アル・・・・」
「兄上!」
「妻と娘を、頼む・・・・お前が・・・・ミスミド、王国との同盟を・・・・」
「一真さん、どうか頼む!」
「ではそうさせてもらおうか、ちょっとどいてくれ」
「何を『この方を連れて来たのは私であり、兄上の毒を浄化できる御方だ』そうなのか、ならやってくれ」
と言う事で早速赤龍帝の籠手を取りだし、背中から六対十二枚の翼を展開。いきなりの状況だが今は毒を浄化させるのが最優先、目と翼だけ神の力を発動して全身に回った毒の浄化と後遺症が無くなる治癒も一緒に。
終わると同時に顔色が変わり上半身を起こす程の回復力、死んだような目から生気が蘇った目でこちらを見た少女と女性が安心するかのように。さっきの苦しみが嘘のように消滅を確認、灰色のローブを着た老人は医者のようで手を取り脈を測ったりしてた。
「・・・・ご健康そのものです。まさかこんな事が・・・・」
「アル・・・・アルフレッド。この者
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