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異世界は神皇帝と共に
第1巻
公爵家からの謝礼×対ソードレック子爵戦
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先がない』

『相棒もそう思うか、俺らも見てるが隙もなく無駄のない動き』

『だが俺で言えばまだまだだ、子爵も八重も』

俺らが会話してる時に脇腹を押さえて呻いてた、エルゼが試合終了を告げて俺はさっさと回復魔法を唱えた。肋骨が何本も折れていたとしても痛みがすぐ引くぐらいの速さ、次に俺が相手をしようと言った直後に木刀を持ち子爵と打ち合っていた。

「お前!一体何者だ!」

「さあな、だが俺は子爵よりも上回る強者だ」

正面を打ち下ろそうとした子爵をガードして先程の試合と同じになるが、結果は子爵の方が音を立てて道場に倒れた。そして回復魔法で回復させてから子爵は八重に言った。

「お前の剣には影がない。虚実織り交ぜ、引いては進み、緩やかにして激しく。正しい剣だけでは道場剣術の域を出ぬが、お前のはまさしく剣術師範とやり合った感じであった」

「そりゃそうだろうよ。俺は剣術を極めて結構長いんだぜ、八重も剣に何を求めてなさそうだからそこからだろう。道も見えた時にまたここへ来るとしよう」

そう言って俺らは道場を去るが、八重はしばらく落ち込んでた。エルゼが余計な事を言った所為で落ち込んでたけど、俺が運転する軍用車にて貴族達の生活エリアから出るんで検問所へと向かう。

「で?八重はこれからどうするんだ、俺達はリフレットに帰るが」

「どうするでござるかなあ・・・・」

「行く当てが無いなら八重もリフレットにおいでよ!そんでギルドに入って、一緒に組んでついでに修行すればいいじゃない!」

「それに剣術なら俺が見てやってもいいし、何せあの子爵でも一瞬で終わってしまったからな」

「それもいいでござるかな・・・・それに一真殿も剣術指南してくれるなら大助かりでござる」

と言う事により決定した訳だが、軍用車が検問所を通るところで兵士に公爵家から貰ったメダルを見せたらホントに顔パスのように通してくれた。公爵と大公は同じ爵位みたいだけど、俺は実質国王みたいなもんだ。
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