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異世界は神皇帝と共に
第1巻
ギルドの依頼での王都行き×公爵家を助けた赤龍帝
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、老人の胸にあった傷が無くなり塞がった。

「・・・・おや?痛みが引いて・・・・?これはどうした事か・・・・治って・・・・治ってますな、痛くない」

「爺っ!?」

不思議そうに起き上がった老人、抱き着いて安堵した少女、亡くなった兵士を死者蘇生で生き返らした。これは魔法でも不可能だけど俺なら可能。

「本当に助かりました。何とお礼を言ってよいやら・・・・その籠手は!?」

「気にしないでくれ。怪我も治ったし死んだ兵士達も蘇らせたし、この籠手を見て分かる様子だな」

「感謝するぞ、一真とやら!お主は爺の、いや爺だけではない、わらわの命の恩人じゃ!」

偉そうな言葉遣いで礼の言葉を発してた金髪少女、高級そうな馬車に多くの護衛兵士と執事が乗ってるんだから貴族の令嬢ではなく王族関係者。その証拠に執事だけは籠手を見て驚いてたが。

「ご挨拶が遅れました。私、オルトリンデ公爵家家令を務めております、レイムと申します。そしてこちらの御方が公爵家令嬢、スゥシィ・エルネア・オルトリンデ様でございます」

「スゥシィ・エルネア・オルトリンデだ!よろしく頼む!」

「おう、よろしくしてやるぞ」

普通に挨拶してると横で双子の姉妹と八重が固まっていた。

「・・・・何してんの?」

「何って何でアンタはそんなに平然としてるのよ!公爵家よ、公爵!」

「公爵は、爵位の一番上で他の爵位と違って、その爵位を与えられるのは基本的に王族のみです」

「如何にもわらわの父上、アルフレッド・エルネス・オルトリンデ公爵は国王陛下の弟である。じゃが何故お主はそんなに冷静なのじゃ?」

「お嬢様、こちらの籠手を見て下さい。その赤い籠手、もしやプトレマイオス神国大公ではありませんか?」

「ま、これを見て驚くのは王族か関係者だと思っていた。改めて名乗ろう、俺の名は織斑一真ってのは表の名、裏の名はティグルヴルムド=ヴォルンと言う。プトレマイオス神国の大公をしていている」

あちらが国王の姪ならばこちらは神国大公だから驚かない、逆に今まで一緒に旅してきたエルゼ達は驚愕していた。まさか存在してるか分からない神国の大公が目の前にいるのだから、双子姉妹と侍娘は両膝を付いて頭を下げてたが平伏だっけ?

「と言う事で俺の事は表に出さないと助かる、俺がプトレマイオス神国大公だと思われても困るだけだからな。別に公式の場じゃないから敬語も無しな」

「スゥはスゥで良い、わらわも頭を下げなくてはならぬがそう言うのだからお前達も顔を上げるのじゃ」

俺とスゥがそう言うと頭を上げて立ち上がる三人、だけどスゥの正体よりも俺の正体の方がまだ驚いた顔してた。まあ公爵と大公は同じだけどプトレマイオス神国の主だと知るのは一部のみだ。

「で、何故こんな
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