第1巻
ギルドの依頼での王都行き×公爵家を助けた赤龍帝
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で、そこを訊ねてみようと思ってるでござる、よ」
俺らの質問にうどんをすすりながら八重は答えるが、食べながら返すのはマナー違反だぞ。これが偶然なのか知らんが、俺らも王都へ向かってるから一緒に行く話になってた。
「構わないですよね、一真さん」
「それは別にいいけど、八重はどこに泊まるの?」
「今日は野宿でござる」
「野宿は危険だからあたし達の宿に来なさいよ、お金は立て替えてあげるから」
「いやいやそこまで世話になっては申し訳なく・・・・」
八重を加えても食費に問題はない、だが八重もここまで世話になるつもりもないらしい。だからここで提案してみる事に、剣の腕に覚えがあるなら俺の剣を止めてみろと提案してみた。
「確かに剣には自信があるでござるが、一真殿はどこに剣を?」
「ここにある。一見アクセサリーに見えるが」
真剣は危ないので木刀にして、八重は自分の持つ刀を使った模擬試合。結果は目に見えてたが、合図した時には剣先が八重の首筋に当ててたから。剣の腕に自信があっても俺に勝てなければ俺らと一緒に行く事、これが勝利条件で金貨一枚使わずに済んだ。
アマネスクの町を出て、更に北へ進むが最初車を見た八重は不思議がってたがいざ乗ってみると馬車より揺れないから絶賛してた。ベルファスト王国は大陸の西に位置されており、西方で二番目に大きい国とされている。
「ゼロ、自動運転で頼む」
「自動運転って何ですか?」
「俺がハンドル握らなくとも進んでくれる代物さ、魔法書でも読んでこの世界には無属性魔法がどのようにあるか調べないと」
「あたしが使う【ブースト】も使えるものね、しかも魔法名も詠唱も無くとも使えるのはどんなトリックよ」
『実際はクロックアップに似た事だもんな』
『まあな。だが無属性魔法は個人しか使えない代物も使えるとは』
自分だけが使える切り札的な存在を俺が簡単に使えてしまうし、過去の無属性魔法を多く記された本を買って使える魔法がないか検索してみた。が、とても数が多いのが難点で分かりやすく言うと電話帳並みに。
線香の煙を長持ちさせる、お茶の色を鮮やかにする、どれも必要性を感じない魔法で正直言えば魔法使わずとも生きていけそうだ。八重のリボンを引き寄せたが、あれはただ空間に手を突っ込ませて持ってきた事だし。
「無属性魔法が如何にするかはまた今度にしよう、ゼロ、自動運転から手動運転に・・・・ん?この匂いは鉄、いや血の匂いがする」
「あれを見て下さい!鎧を纏った兵士を襲うリザードマン達の姿が」
「飛ばすぞ、舌を出さないように」
アクセルを踏み煌びやかな馬車に向かうが、状況把握をしながらゼロが言うにはリザードマン達に兵士がやられてると。馬車の中に怪我人がいる、も
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