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異世界は神皇帝と共に
第1巻
新たな外史への旅立ち
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はフェイクだが、振り返るともう一人の男はロングの少女が戦ってた。手斧対籠手、ガントレットでの踏み込んだ右ストレートが顔面に炸裂。二人の男はあっと言う間に倒されていて見事と言いたい。

「約束の金貨一枚だ」

「・・・・いいの?あたし達は助かるけど・・・・」

「粉々に砕いてしまったのは俺だけど、商談成立後だから何も問題無い。受け取ってほしい」

「じゃあ・・・・遠慮なく」

揉め事の一つや二つ片付けて財布から金貨一枚取り出して彼女らに渡す。ロングの子はガントレットの手で金貨を受け取るが、その手で受け取って不便さを感じないのだろうか?

「助けてくれてありがとう。あたしはエルゼ・シルエスカ。こっちは双子の妹、リンゼ・シルエスカよ」

「・・・・ありがとうございました」

「俺は織斑一真と言う、名前が一真な」

「名前と名字が逆って事はイーシェン出身なの?」

「違うが、まあ似たようなとこから来たから余り詮索しないと助かる。俺もさっきこの町に来たんだ。君達は?」

宿屋のミカさんと同じ反応に違うと言って、詮索されないよう頼んだ。髪型と服装で覚えたが、たまにどちらが姉でどちらが妹なのだと判断できない事もある。ま、俺の場合はオーラを見て判断してるから。

「ここが宿屋ね、私達も早速泊まらせてもらうわ・・・・うん、私達もこの町に来たばかりなのよ」

果汁水を飲みながらエルゼが答える、宿屋を探してたと言う事で俺が引っ張ってきた形になるけど。ミカさん曰く新たな客を連れて来たから嬉しそうにしてた。夕食からのティータイム、ここでさっきの輩を教えてくれた。

「あたし達もアイツらの依頼でここに水晶鹿の角を届けに来たんだけどね。酷い目にあったわ、何か胡散臭いなーと思ったんだけどさ」

「・・・・だから止めようって私は反対したのに・・・・お姉ちゃん、言う事聞いてくれないから」

「ところで二人は何故アイツらの依頼を受けたんだ?」

「ちょっとした伝手があってね、あたし達、前も水晶鹿を倒して角を手に入れたんだけど欲しいって話が来たからちょうどいいかなって。でもダメだねー、やっぱギルドとかちゃんとしたとこから依頼受けないとトラブルは付き物だと分かったから」

「この機会にギルドに登録しよっか、リンゼ」

「その方がいいと思う・・・・安全第一だから明日にでも登録に行こうよ」

この外史にもギルドがあるのか、姉のエルゼは暴走気味な性格があって手綱を握るのが妹のリンゼ。明日行くなら俺もギルドに用があるから付いて行っても?と聞くと承諾してくれた。

ギルドに行けば仕事を貰えたりするから稼げるけど、そん時は二人と別れて自分の部屋に戻る時にドライグを外に出す。ここが新たな外史の空気を感じてから寝たが、服を売らないで
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