機動戦士ガンダム
2215話
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フラナガン機関の研究所から出て来たMSの数は、20機。
正直、物資不足、MS不足、グラナダ攻略の時にパイロットは一人も殺さなかったので、パイロット不足ではないんだろうが……そんなジオン軍で、よくもこんなにMSを用意出来たなという思いがあるが、ジオン軍にとってニュータイプ研究所がそれだけ重要な代物だという証だろう。
その結果、他の戦線で戦力が足りなくなるとしても。
実際、俺のところに入っている情報では、地球においてJ型というのはかなりの高性能MSらしい。
それだけに、早く回し欲しいという要望がかなり上がっているとかなんとか。
にも関わらず、この研究所の護衛として……いや、全機がJ型って訳じゃないか？ F型もいるな。
場合によっては、宇宙空間に出たりといった事もあるかもしれない以上、当然ながら宇宙に対応したザクも必要となってくる筈だった。
そう考えると、この編成はおかしくはないだろう。
「全機、攻撃開始だ！ けど、いいか。核融合炉を爆発させるような真似はするなよ！」
そう言い、俺はイフリートの特徴たる大推力スラスターを使って、一気に前に出る。
……考えてみれば、月面都市はともかく、コロニー内部でのMS同士の戦いってのはUC世界においてこれが初めてなんだよな。
ラルやシーマ達も、その辺に戸惑わなければいいんだが。
そんな風に思っている間にも、一気にJ型との間合いが縮まり、俺はヒートサーベルを右手に持ち、素早く振るう。
胴体を破壊すると核融合炉が爆発する危険がある以上、狙うのは四肢切断だ。
高機動型の近接戦闘用のイフリートではあるが、それでもJ型が反応するよりも前に四肢を切断するなどといった真似は出来ない。……ニーズヘッグなら、話は別なのだが。
なので、まず真っ先に攻撃したのは、ザクマシンガンを持っている右手。
続いてミサイルのまだ残っているミサイルポッドが装備されている右足を切断する。
右腕はともかく、右足がなくなれば当然J型は立っていられなくなり、地面に転ぶ。
攻撃手段のなくなったJ型の左腕と左足を切断したところで、スラスターを全開にしてその場から離れる。
次の瞬間、イフリートのあった場所を貫いていくザクマシンガンの弾丸。
だが、俺は弾丸の飛んできた方を確認もせず、左手に持っているショットガンの銃口を向け、トリガーを引く。
放たれた無数の弾丸が少し離れた場所にいるJ型の機体に次々と命中し、何か機体に問題でも起きたのか、そのまま地面に倒れ込む。
……ショットガンだったおかげで、ザクの背後にあった研究所の窓とかが結構割れたりもしたが、ステータスを確認すると撃墜数の数字は上がっていない。
今の一連の攻撃で誰も死んでいないのは確実らしい。
ちなみに、ショットガンをまと
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