機動戦士ガンダム
2215話
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ちらラル。全機問題なく敵を倒した』
『こちらシーマ。こっちは1機だけだけど小破した機体がいるね。全く、情けない。クルト、戻ったらあんたは追加の訓練だよ』
ラルとシーマからそれぞれ報告がくる。
どうやら最も機体の被害が大きいのでも、クルトの小破らしい。
ちなみに、このクルトというのは俺がシーマの海兵隊に所属していた頃に、よく突っかかってきていた奴だ。
その後は俺の立場が立場なので、突っかかってくるといった事もなくなったが。
ともあれ、まず最初の目的である研究所を護衛していたMSの撃破はこれで成功した。
……もしかしたら、まだ1機や2機MSが隠されているという事もあるかもしれないが、それこそ今のこの状況でその程度のMSが出てきてもどうにか出来る訳がないだろう。
「よし、護衛のMSの撃破は終わった以上、後は研究所に突っ込んで各種の証拠や実験データの確保、それと被験者の保護と研究者の捕縛だな。ラル、シーマ、頼む」
その言葉に、ラルとシーマはそれぞれ頷いて後方で待機していた面々に向けて指示を出す。
するとバッタやコバッタ、量産型W、それとラルやシーマの部下といった面々が研究所に入っていく。
……研究所の方では、シャッターを閉めて徹底防戦の構えをしていたが、この戦力を相手にそんな事をしても意味がない。
爆薬の類を使うまでもなく、量産型Wが魔法を使ってあっさりとシャッターを撃破。中に突っ込んでいく。
魔法って、このUC世界においてもつくづく便利な技術だよな。
だからこそ、そう簡単に教えるような真似は出来ないのだが。
次々に研究所の中に突入していく者達を眺めつつ、俺はラルとシーマに通信を送る。
「取りあえずこれで俺達の役目は大体終わったも同然だけど……これからどうする?」
『ふむ、どうすると言ってもな。研究所の中に関しては、突入した者達に任せるしかないだろう?』
『そうだね。MSを放っておいて、あたし達までもが研究所に突入する訳にもいかないしね』
ラルとシーマがそう告げるが、その思いは分からないでもない。
ザクならともかく、ルナ・ジオンのMSはそれこそジオン軍、連邦軍共にどうしたって欲しい物だろう。
実物を入手出来れば最善だが、それ以外でも各種データの計測が出来れば言う事はない。
特にこの研究所のあるサイド6の上層部にしてみれば、どうにかしてMSを確保したとい考える奴が出てきてもおかしくはない。
そんな連中がいる中で、MSを置きっぱなしにして研究所に突入という真似をすれば、色々と面倒な事になるのは確実だった。
とはいえ……空間倉庫を持つ俺の場合は、その辺りを特に心配する必要はない。
MSを空間倉庫に収納しておけば、それを盗み出すなどという真似をする必要はないのだから
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