第六章
第57話 地下都市へ +用語・登場人物紹介
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リだな。ずっといなかったけど、何してたんだ? トイレ?」
「そんな長いトイレないでしょ……。町長と院長に手紙出すの忘れてて。慌てて書いてただけ」
「意外とマメなんだな」
「だって、出さないと後で怒られるから」
「俺のことはあまり細かく書かなくていいからな」
「ごめん。いっぱい書いた」
「こんにゃろ」
「イテ」
金髪の頭を小突く。
下にいるタケルが、「仲いいですね」と言ってくる。彼は馬に乗ったことがないので、一般の兵士たちと同じ徒歩だ。
孤児院の子供たちは、それぞれの師匠と一緒に、引き続き軍に同行する。
前の兵士の塊が動き出した。
乾いた風と、それに少しだけ混じった砂埃が、頬をなでて流れていく。
「じゃあクロ。俺らも出発するよ」
「よろしく頼む」
俺は跨っている足に力を入れ、馬に前進の合図を出した。
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