第二章
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「そうなってるのよ」
「勉強のし過ぎ?」
「そんなにしてないわよ」
「千尋結構成績いいから」
「唯と同じ位よ。大学の推薦は確実って言ってもらってるけれど」
八条大学のそれだ、八条学園高等部はこの大学の付属高校になるので推薦はかなりあるのだ。
「それでもね」
「勉強はなの」
「そんなによ」
「部活でもないわね」
「卓球では肩凝らないでしょ」
「そうよね」
「あと委員会でもないから」
厚生委員会のそれでもないというのだ。
「委員長が頑張ってくれてるしね」
「あの娘も部活に勉強にって相変わらずね」
「お陰でいい委員会よ。だからそっちでもないから」
「肩凝る理由じゃないのね」
「何か理由もなくって感じなのよ」
その肩凝りはというのだ。
「どうもね」
「訳もなく肩凝るの」
「別に凝ることしてないのに」
千尋は困った顔で話した。
「それでもなの」
「肩凝ってるの」
「どうにもね」
今度は自分の右肩に左手を添えて話した。
「それで困ってるの」
「理由もなく肩凝らないでしょ」
「それはそうだけれど」
「絶対に理由あるわよ」
そこはと言う唯だった。
「何かしらね」
「じゃあ一体何かしら」
「お風呂じゃなくてシャワーだけだと凝るっていうわね」
「あっ、身体温めないから」
「だからね」
それでというのだ。
「肩凝ったり膝とか腰も疲れが溜まりやすいっていうけれど」
「私毎日お風呂入ってるわよ」
千尋はこちらのことも話した。
「それも十分位ね」
「お湯に浸かるの」
「夏でもそうしてるわ」
「夏で十分は凄いわね」
「じっくり温まるから」
「じゃあ余計に肩凝りにはならないわね」
唯もこう言った。
「その要素がないわ」
「そうよね」
「だから余計に不思議なのね」
「どうして凝るのかしら」
千尋は自分の席に座ったまま首を傾げさせた、唯はその彼女の肩にそっと手をやって揉んでみたが実際にだった。
かなり凝っていた、それで彼女も言った。
「確かにね」
「凝ってるでしょ」
「ガチガチじゃない」
そこまでだというのだ。
「これは辛いでしょ」
「いつもお風呂入ってくるのよ」
「肩凝りがわかるのね」
「もうはっきりとね」
肩にその感覚が伝わってくるというのだ。
「お風呂でも困ってるのよ」
「何かと大変ね」
「まだ高校生なのに」
「高校生でも凝る人は凝るっていうけれど」
「自分がそうなるなんてね」
まさか、という口調で言うのだった。
「参ってるわ」
「そうよね。けれど原因がわからないと」
「解決しようにもよね」
「どうしようもないわよ」
「やれやれね」
千尋は唯の言葉に困った顔で応えた、そうしてこの日も学園生活を送るがその学園生活
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