第6章:束の間の期間
第179話「後処理の合間に」
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伝えるためにも入ってください」
早く知るか、後で知るか。
どちらの方がより辛いかは知らない。
でも、私は二人を失った辛さを共有したかったのかもしれない。
一人で抱えるより、皆で背負った方が立ち直れると思ったのかもしれない。
……どんな理由があったのか自分にも分からない。
ただただ、皆にも伝えておこうと、そう思っただけだ。
=out side=
「つ……疲れた……」
後処理にひと段落が付いた司は、食堂で机に突っ伏していた。
あれから、立ち直った局員が戻って来た事もあり、司達も手が空いていた。
その事もあり、一度昼食を取るべきだと食堂に来たのだ。
「うーん、いつもと比べものにならない情報量だったねー」
「……俺、やっぱ事務系の作業向いてないかも……」
「揃いも揃って疲れ果ててるわね……」
アリシア、帝、奏の順で疲れた表情をしながら椅子にもたれる。
無言になっていたが、リインも机の上に疲れて倒れこんでいた。
「あはは……皆お疲れ様。持ってきたよ」
「ありがとう、ユーノ君」
そこへ、ユーノが皆の分の料理を持ってやってくる。
「さすがにユーノは無限書庫の司書をやってるだけあって作業慣れしてるな……」
「それでも多いと思う情報量だったけどね……。言っておくけど、今はひと段落ついて休憩してるだけで、まだあるからね?」
「うあー……」
聞きたくなかったとばかりに、帝はユーノの言葉を聞いて机に突っ伏す。
「こうなる事は予測してたんだから、責任もってやらないとね……」
「……頭痛い」
「やっぱり管理局は人手不足過ぎるよー……」
アリシアの言葉にユーノは苦笑いするしかない。
人手不足は事実で、今回の件でも明らかに援軍に来た数が不足していたからだ。
管理外世界の出来事だったために、色々と人材が不足していた。
「そもそもいくつもある次元世界の秩序を管理しようとするから人手不足になるんだけどね……。まぁ、だからこそ今回の事件にも対応できたんだけど」
「手を伸ばせば人手不足。伸ばさなければその世界が大変な事に……。なんというか、ままならないね」
ロストロギアは一つの世界を丸ごと滅ぼす可能性もある。
そのために、管理局は対処せざるを得ない。
しかし、対処しようとすれば、人材の少なさが浮き彫りになってくる。
管理世界の数に対して、管理局員の数が全然足りていないのだ。
「それにしても、つい見落としがちになるけど、今回のロストロギアは……」
「効果としては、その世界に眠る、もしくは過去にあった災厄を復活、再
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