暁 〜小説投稿サイト〜
ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第18話 壊せない今
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当にも聞こえる答えだった。ただ、理由はあれども結局のところ『好き』に落ち着くのだから、色々と語るよりスッキリとした答えではある。
「あ、そうだ。2人とも、ちょうどいい機会だから、色々と聞いてもよかったりする?」
「色々って、何を?」
「ホントに色々。あたし、この依頼に関して内容以外一切のことを知らないんだけど……ダメ?」
「うーん……」
エースたちのことに関して踏み込んだことを話したのは、フローラに対してだけだ。聞き耳騒動こそあったものの、セレシアにはその類を一切話していない。
しかしながら、他言無用で頼む、とは言われたものだ。そのことを気にしたエースは、チラリと隣のミストに視線を向ける。
ミストはその視線に気づくと、持っていたティーカップを静かに机に置いた。
「プラントリナさんが知っておいても別に損するわけじゃないし、いいんじゃないかな。僕らの人付き合いも長いわけだし、そもそも潔白ならエースがいたんだから証明出来るでしょ」
「まぁ、それもそうか。じゃあ、初日に話したこと全部話しておこう。質問は、最後にまとめてな」
ミストも了承したことで、それからの数分間は、初日にエースがフローラに対して話したこととほとんど相違ない内容の説明をしていた。途中何度もセレシアの表情が変わっていたが、最終的には少しだけ暗い表情になった。
その理由は、次の言葉で簡単に分かった。
「ねぇ、その……本当の両親は、今は……?」
「もういないよ。10年前に亡くなった。俺らの身代わりに」
セレシアがためらいがちに聞いた質問に、事実をあっけらかんと言い放ったエース。ミストも特に表情を変えることはなく、エースの言葉にうなずくだけだった。
「2人はお互いのこと、恨んだりとかはなかったの?」
「ないね」
「ないな」
その疑問に対しては、2人は一切の迷いなく即答した。
「俺にとって直接的な血の繋がりがあるのはミストだけだし、ミストにとってのそれは俺だけ。生まれてから苦楽をずっと共にしてきたんだ。恨むどころか大切に決まってるだろ。恨んだところで、両親が帰ってくるわけじゃない」
「まぁ、一部の連中からの腫れ物扱いされたり、コテンパンにしてから嫌がらせがみみっちくなったりとかあったけどね。面倒ではあるけど、それって別にエースが悪いわけじゃないんだしさ。仮に恨んでたとしても、それは理由にはなり得ないね」
続けて言葉になったそれは、これからも言い伝えに抗い続けていくという覚悟にも、そのくらいでは折れたりしないという意思にも思えるものであった。芯の強さを思わせる2人の言葉に、セレシアとフローラが顔を見合わせた。
「お互いのこと、すごく大切なんだね」
「いつも仲い
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