機動戦士ガンダム
2213話
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だった。
現在のルナ・ジオンには、ニュータイプ能力を持つ者はセイラだけだ。
ジオン・ズム・ダイクンの正当な後継者であるというのを示すには、やはりニュータイプが多い方がいいのは間違いない。
……とはいえ、セイラの性格から考えると保護したニュータイプの意思を一番に考えるといった事になりそうだが。
「このデータ、使わせて貰うぞ」
そう告げると、ルリとラピスの2人は決意を込めた視線で頷く。
そんな2人の頭を撫でると、俺は早速この件をセイラに……そしてルナ・ジオンの面々に知らせる為に、その場を後にする。
撫でられたラピスは嬉しそうにしていたのだが、ルリが微妙な表情だったのは……まぁ、ルリ曰く子供ではなく少女だからという事なのだろう。
このままだとルリが色気づいて、そのうち恋人を連れてくるとか、そういう事もあるかもしれないな。
とはいえ、ルリはラピス共々レモンを始めとした俺の恋人達全員に可愛がられている。
そんなルリが誰か恋人を連れてきても……うん、認められるまでにはかなりの時間が掛かりそうだな。
そんな風に思いつつ、俺はクレイドルに急ぐのだった。
「アクセル? 急に会いたいという要望だったけど、何かあったの?」
クレイドルの政庁にある、セイラの部屋。
今までにも何度かセイラとお茶を飲んだその部屋で、俺はこれまでと同様に紅茶を飲んでいた。
もっとも、今回は紅茶を楽しむ為に……ましてや、お茶菓子として用意された各種ケーキを楽しむ為に、やって来た訳ではない。
今日は偶然、俺がセイラとの面談を希望した時、セイラが休憩する時間になっていたのだ。
そんな訳で、丁度いいとこの部屋に通された訳だが……
「これを見てくれ。正直なところ、紅茶やケーキを楽しんでいる時に見たい内容ではないけどな」
空中に浮かんだ映像スクリーンに表示されたのは、ルリとラピスが集めてきたフラナガン機関のデータ。
最初はセイラもそれが何なのか分からなかった様子で軽く流し読みをしていたのだが……それが具体的にどのような事が書かれているのか、そしてどのような事が行われているのかを理解したのか、その表情は急激に厳しいものに変わっていく。
元々医療に興味を持っていたセイラだ。当然このデータも全てを理解は出来ずとも、大まかには理解出来たのだろう。
「これは……本当なのね?」
「ああ。ルリとラピスがハッキングで見つけた情報だから、ほぼ間違いないと思う」
正式な捜査とか何とかそういう事になると、非合法な手段で入手した情報を根拠には出来ないといった事が言われたりもするが、生憎とシャドウミラーやルナ・ジオンにはそこまで甘い事は言わない。
……勿論、それが本当なのかどうかの裏付けを取ったりといった
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