324部分:第二十一話 これが恐れその十四
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」
己の名を名乗ったのだった。
「以後宜しく御願いします」
「はい、それでは」
王も応える。そうしてだった。
二人はまずはそれぞれソファーに座る。向かい合ってだ。そのうえでだ。
リラがワインを出してきた。紅のワインがグラスに注ぎ込まれる。それを呑んでからだ。王からだ。こんなことを話してきたのだ。
「一つ面白いことがありました」
「面白いこととは」
「はい、ワーグナーです」
ワーグナーの話をだ。彼女にもするのだった。
「この前のさまよえるオランダ人ですが」
「オランダ人?ああ」
リラはそのオペラの題目を聞いてだ。一瞬きょとんとしたがそれでもすぐに気付いた顔になってだ。そのうえで王に応えたのだった。
「あのワーグナー氏の初期の作品ですね」
「ワーグナーはあの作品からはじまります」
王は気品のある笑みでだ。王に話すのだった。
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