機動戦士ガンダム
2212話
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装甲は青のままだ。
ヒートソードを何度となく振るい、それに満足した後でこちらもまたイフリート専用に開発されたというショットガンを撃つ。
もっとも、実際に撃ったりすれば自然が破壊されるので、トリガーを引くような事はなかったが。
……にしても、うん。ニーズヘッグには到底及ばない操作性だというのは間違いないが、それでもザクに比べれば操縦性は上だ。
反応速度に関してはT-LINKシステム対応機ではないという事で、そこまで期待はせず、そういう機体だという認識で操縦するしかない。
そうして30分程もイフリートを動かし……それで満足をすると、ヅダの改修作業を行っている研究所に戻る。
何だかんだと、イフリートもツィマッド社で開発されたらしいMSなので、整備とかはツィマッド社の人間なら出来る。
いや、一応ここにはジオニック社からやって来た技術者もいるので、グフ寄りの部分があっても、そっちの整備は普通に出来るのだが。
イフリートが搭乗していたダラニが着地すると、早速技術者達が集まってくる。
ヅダよりも大推力だという点や、それ以外にも色々と特殊な機構をしているのが、ジオン系の技術者にとっては珍しいのだろう。
10機も作られていないというMSは、それだけ希少価値があるといったとろか。
「アクセル代表、機体の様子はどうでした?」
「ああ、悪くない。取りあえずザクよりかなりいいと思う」
「……ザクと比べるのは、正直どうかと……」
イフリートの整備をした技術者が、微妙な表情を浮かべてそう言ってくる。
「それもそうか」
実際、この機体はピーキーな性能ではあるが、それを抜きにしてもザクより後に開発されただけあって、性能を比べるのは正直どうかと思う。
「武器の方はどうでした?」
「ヒートソードは使ってみたが、いい感じだな。ショットガンの方は……取り回しはいいが、実際に撃ってはいないので何とも言えない」
「あー……まぁ、それはそうでしょうね」
クレイドルは広大な敷地を持つが、このUC世界において自然というのは非常に限られている。
それだけに、出来るだけそれを大事にしたいと思う者は多いし……ルナ・ジオンを率いるセイラもまた、その意見に賛成している。
よって、クレイドル内部でMSの操縦訓練をする時は、基本的に武器の発砲は禁止している。ペイント弾の類は別なのだが。
つまり、実弾で練習する為にはクレイドルから出る必要がある。
……正直なところ、そこまで神経質にならなくてもいいような気がしないでもないのだが、現在このクレイドルでは生態系が形成されているところだ。
これがある程度一段落して、生態系がきちんと形成した後であれば、多少は武器を使った訓練とかも出来るのだが。
もっとも、それはあくまでも
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