第四十七話 合格発表その三
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「うちに戻るでしょ」
「ええ、教会にね」
「そうしてからはどうするの?」
「どうするのってやっぱりお家継ぐ為にね」
もっと言えば教会をです。
「その為にね」
「今度はお家で伏せ込みね」
「大教会に伏せ込ませてもらうかも知れないけれど」
「女子青年としてよね」
「そうなの、とにかく教会を継がせてもらうことは決まってるから」
「決まってないわよ」
お母さんは私に少し強く言ってきました。
「まだね」
「あっ、妹の誰かが継ぐことも」
「有り得るでしょ、千里が別の教会に嫁ぐこともあるし」
「そうよね、けれど私の場合就職は」
普通のお仕事にです、実は子供の頃少し保母さんや学校の先生になりたいと思ったこともあります。
「あまりね」
「考えられないのね」
「ええ、ちょっとね」
「けれどどうなるかはね」
「親神様のお引き寄せで」
「私達にはわからないわよ」
人間にはというのです。
「だからね」
「それでなのね」
「千里が教会を継ぐとは決まってないわよ」
このことはというのです。
「そもそもね」
「このこともお導きね」
「そう、全部ね」
「だからなのね」
「確かに千里はうちの長女だけれど」
三人姉妹のです。
「それでもなのね」
「そう、決まってはいないわよ」
「そうなのね」
「だから選択肢も一つとは考えないことよ」
このことがお母さんの言いたいことだとわかりました、私はとにかくこうと決めたら他のことは考えられない癖性分なので。
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