第八十一話
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第八十一話 起きて
朝の八時半にだ、まずは今田先生が起きた。そうして隣で寝ている今日子先生に穏やかな声をかけた。
「今日子ちゃん、朝よ」
「今何時かしら」
今日子先生は今田先生に目を開けて尋ねた。
「一体」
「八時半よ」
今田先生は今日子先生に優しい笑みで答えた、一度壁にある白い大きな西洋時計細長いそれを見ると確かにその時間だった。
「今はね」
「三時間少し寝たのね」
「大体それ位ね」
「それ位寝たらね」
「かなり違うわよね」
「一睡もしないことは絶対に駄目よ」
今日子先生はそれは絶対にと答えた。
「身体に一番悪いわ。けれどね」
「そうよ。三時間でも寝たらね」
「全然違うから」
一睡もしないこととはだ。
「それでね」
「寝てよかったわね」
「ええ。寝不足ではあっても」
それでもというのだ。
「かなり違うわね」
「そう。後でお昼寝してもいいし」
そうしてもというのだ。
「とりあえずそれだけ寝たら」
「かなり違うから」
「香織ちゃんもそう言ったのね」
「そうよ。寝ましょうって」
二時間でも三時間でもというのだ。
「言ったのよ」
「そうよね。じゃあ起きて」
「朝御飯食べましょう」
「朝御飯は何がいいかしら」
「オートミールにしましょう」
今田先生は今日子先生ににこりと笑って提案した。
「それにね」
「オートミールなの」
「あれならすぐに出来るし」
「あっ、袋詰めなの買ってるのね」
「あれがあるし牛乳もあるから」
「じゃあね」
「一緒に作って」
そしてというのだ。
「食べましょう」
「使い魔の子達にも御飯出してあげてね」
「そうして食べましょう」
二人だけでなく皆で食べてというのだ、そうしてだ。
二人でベッドから起きてまずはパジャマを脱いでそれぞれの私服姿になった。二人共丈が長く生地の薄い夏のフレアスカート姿になった。
第八十一話 完
2018・8・22
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