第七幕その十
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「それなのにね」
「そうよ、最も猫らしい猫だからよ」
まさにそれこそがと言うエリカでした。
「私は猫の女王に相応しいのよ」
「そうなるのかしら」
「なるわ、じゃあいいわね」
「朝御飯を食べたら」
「カドリングの地図を見て」
そうしてというのです。
「いい場所を見付けるわよ」
「それじゃあね」
「もう迷わないですぐに決めていくのよ」
国を建てる場所もというのです。
「これだって思ったらね」
「その時もなのね」
「そうよ、私は絶対に迷わないのよ」
それでというのです。
「間違えたらあらためたらいいし」
「その場合はなのね」
「そうよ、すぐにね」
間違えた時はというのです。
「そうしてね」
「政治も行っていくのね」
「猫のそれをね。というかあんた達は猫もわかっていないわね」
「貴女のことだけじゃなくて」
「そうよ、わかっていないわね」
オムレツを美味しそうに食べるアンに言うのでした。
「私は猫だけによくわかっているわよ」
「猫のことが」
「その猫の中で一番猫らしいから」
それ故にというのです。
「まあ見ていなさい、建国してからね」
「貴女の大活躍がはじまるのね」
「そうなるわ、あとね」
「あと?」
「あんた後でフルーツも食べるわね」
「そのつもりだけれど」
「じゃあ林檎食べるわね」
「ええ、食べるわ」
フルーツの盛り合わせの中には林檎もあります、皮が付いたまま四分の一に切られて芯のところは切り取られています。
「何といってもね」
「あんたは林檎だからね」
「食べるわ」
そうするというのです。
「そうするわ」
「やっぱりあんたは林檎ね」
「他の果物も食べるけれど」
「林檎は欠かせないわね」
「色々なお菓子にも出来るし干しても美味しいしジュースも素敵だし」
アンはそうした要素もお話していきます。
「我が国でもよく作ってるしモジャボロさんも大好きでしょ」
「あの人もよく林檎食べるわね」
「それは美味しいからよ」
何といってもというのです。
「だからね」
「林檎も食べて」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「最高の気分でね」
「私に協力してくれるのね」
「そうさせてもらうわ」
このことを約束したアンでした、そして実際に最後に林檎に手をやりました。
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