第七幕その七
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「一切ないのよ」
「エリカは絶対に迷わないね」
「そうよ、私は迷ったことなんかないし」
ジョージにもこう言います。
「これからも迷うことはね」
「ないんだね」
「猫は元々決断が早いけれど」
「エリカは特にだね」
「自分でもそう思っているわ」
決断が早いからだというのです。
「だからね」
「僕達にもこう言うんだね」
「そうよ、じゃあいいわね」
「うん、じゃあ」
テーブルの上を見てです、ジョージは最初に鱒のフライが目に入りました。それを見てそう言ったのでした。
「これを食べるよ」
「鱒のフライをなのね」
「そうするよ」
「それがいいわ、じゃあね」
「これを食べて」
「それでよね」
「次に目に入ったものを食べるよ」
こう言って実際に鱒のフライを食べるのでした、そうしてです。
他の子達もそれぞれのお料理を食べます、そしてアンはデザートを見て明るい笑顔でこんなことを言いました。
「ロシアのケーキは面白いわね」
「ええ、クッキーみたいに固いわね」
「それが面白いですよね」
アンはにこりと笑ってそうしてグリンダに応えました。
「他の国のケーキと違って」
「それで甘くて」
「美味しいわね」
「はい、これはこれで」
「私あの柔らかいケーキも好きだけれど」
「ロシアのケーキもですね」
「好きよ」
それでと言うのでした。
「それでよく食べるわ」
「そうなんですね」
「ええ、じゃあね」
「このケーキもですね」
「食べて楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
アンはグリンダに応えました、ですが。
今は食べません、肉料理を食べつつ言うのでした。
「最後に紅茶と一緒に」
「ロシアンティーとよね」
「一緒に食べさせてもらいます」
「そうしてね、私もね」
「最後にですね」
「頂くわ」
ロシアのケーキをというのです。
「そうさせてもらうわ」
「いや、量も多くてね」
「嬉しいよ」
臆病ライオンと腹ペコタイガーも食べています、二匹共山の様なロシア料理をたらふく食べています。
「これならお腹一杯食べられるね」
「そうだね」
「遠慮はしないでね」
グリンダもこのことを言うのでした。
「いいわね」
「そうさせてもらうね」
「僕達本当に腹ペコだったから」
「だからね」
「どんどん食べさせてもらうね」
こう言って二匹もでした、楽しく食べるのでした。勿論エリカもそうで自分の席で食べながらこんなことを言いました。
「さて、明日からね」
「ええ、建国ね」
「そのお話ね」
「そうね、ここに来るまでも色々あったけれど」
「これからもよね」
「色々あるわよ」
まさにというのです、アンはエリカに言いました。
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