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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
12:許されざる者と許されてしまう者
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シい事をしたんだ!?」
「なにぃ……エルに何をしおった!?」

何なんだこのジジイ。
エルの事となると剥きになる。
本当にエルに気があるのか?
ちょっと歳が離れすぎだろう。

グイグイとアホリン(ノリン)に詰め寄るジジイ(ゲンローワ)……
これでは話してくれないだろう。
今は取り敢えず話題を変えよう。

「まぁそれより……お前の欲しがっていた釣り竿を作ったぞ」
「ほ、本当か!?」
リンゴほっぺのアホリン(ノリン)が嬉しそうに食い付いてきた。

「おい待てリュカ……お前はその釣り竿を使用したのか?」
「まぁ……ここに戻ってくる前にね。鰯を10匹程、銀遊漁ってのも同じくらい釣ってきた」
何が言いたい。サボってるとでも言いたいのか?

「凡そ20匹……釣るのにどのくらいの時間をかけた?」
「何だ何だ……僕はほぼ不眠不休で働いてるんだぞ。多少はまったりと釣りでも楽しんだって良いだろ」
だいたい魚は食料としても使えるんだから、サボっていた事にはならないだろう。

「そうではない……釣りを行うとなれば、その者はその場で長時間留まる事になる。お前はルビス様に力を授かったビルダーだから大丈夫であろうが、ワシやノリンなどの一般人が長時間この拠点外で活動をすれば、また病に冒されるであろう。ワシ等が今こうして無事なのも、ルビス様のお力がリムルダールを覆っているからだ。勿論この拠点内で釣りが出来るとも思えんし、現状ではリュカ以外が釣りをするのは不可能じゃろう」

「そ、そんなぁ……」
「あらら、残念(笑)」
ジジイ(ゲンローワ)の説明を聞き終わり、ガッカリするアホリン(ノリン)の目の前で釣り竿を自慢する俺。

ひとしきり笑ってやり「こんなアホに構ってる暇はない」と言い、ジジイ(ゲンローワ)を仕事に戻らせる。
俺は俺で新薬作りを始める素振りで一旦部屋を出た。
ジジイ(ゲンローワ)が病室に入った事を確認すると、再度アホリン(ノリン)の下に戻り……

「おい。本当に何したんだ……女性陣に!?」
と厳しめに詰め寄った。
ジジイさえ居なきゃ喋りやすいだろう。

「だ、だから……お、俺は何も……」
「嘘を吐くんじゃない。バレバレなんだよ!」
挙動不審の生きた見本とばかりに目が泳ぐアホリン(ノリン)。追い打ちを掛けてやろう……

「見て直ぐに分かった。右頬はケーシーに……左頬はエルに叩かれたんだろ?」
「な、な、な、何で知ってるの!??」
語るに落ちるとはこの事だ。

「簡単だ。お前が何か良からぬ事を二人にして、共に咄嗟に出た利き腕によって頬に痕を付けられた……ケーシーは左利きだからビンタをすると右頬に痕が出来、エルは右利きだからビンタ痕は左頬に出来る」
俺の観察力と推理力で|アホリン
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