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永遠の謎
32部分:第二話 貴き殿堂よその十
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れた。
「容姿はいいが他はどうだろうな」
「芸術に関する造詣は深いようだがな」
「肝心なのは政治だが」
「それはどうなのだろうな」
「まずプロイセンがいる」
 その国だった。今ドイツの中心になろうとしているその国だった。
「それにエリザベート様のおられるオーストリア」
「その二つの国にフランスもいるしな」
「太子はフランスがお好きなようだが」
「どうだろうな」
「この三国の間でどうやって生きていくかだが」
「このバイエルンがな」
 今のバイエルンの周りの状況は複雑だった。それは誰もがわかっていた。
 そしてだ。バイエルンの者達はその中で太子を見てだ。考えるのだった。
「あの方はどうされるか」
「プロイセンかオーストリアか」
「どちらを選ばれる」
「一体どちらを」
「まだ何もわからないな」
 未知数だというのだった。太子の政治力はだ。

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