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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第13話 報告と謎と
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告はお開きとしとこう。遅れずに帰れよ」
そう言うとパードレは校長室の中に戻り、入れ替わるように出て来た3人は詰まっていた息を吐きだすセレシアの姿を見ていた。
「はー……。死ぬかと思った」
「聞き耳立てるからだよ」
「いやーだってさ、3人が揃って行っちゃうから気になって……」
好奇心で物事を追いかけていくとどれだけ悲惨なことになるのか、セレシアの姿を見てよく分かったような気がする3人。まさに『人の振り見て我が振り直せ』という事柄である。
「というわけで、他言無用で頼むよ。もしものことがあれば、俺らが絞め殺される」
「うん、分かった。このことは絶対に他言しない。約束する」
セレシアが真面目な表情でそう言うのを見て、エースとミストは少し安心する。セレシアはあまりそうでもない秘密はたまにうっかり漏らすが、大事な秘密は絶対に漏らさない。真剣さを帯びていたかどうかはそれを判断する重要なことだったので、2人はセレシアの様子を見て安心することが出来た。
「さーて帰るかー。朝の伝達タイムがあるしな」
「そうだね。遅れないようにしないと」
何はともあれ報告を無事に終えたということで、エースを先頭に4人は教室のある棟へと戻る。前では、エースとミストが今日の授業やら晩御飯のメニューやらを話し合っている。
「で、どうだった?」
「楽しかったよ」
「よかったね。あたしも安心」
「うん。きっと大丈夫」
そのため、後ろでセレシアとフローラの間でこのような会話が小声で行われていたことは、全く気づかれていなかった。
こうして依頼2日目は、望まぬ形ではあるが理解者を得て、始まりを迎えるのであった。
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