暁 〜小説投稿サイト〜
緑の楽園
第五章
第54話 自爆
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
に寄って行った。体が大きいので、ドスンドスンというような振動が伝わってくる。

「またお手柄だな。たいしたもんだ」

 大きな手のひらを乱暴にドン、とクロの頭に乗せて撫でた。
 そして将軍はそのラウンド髭の顔を、再度俺のほうに向ける。

「そういえば、なんでお前は脱いでるんだ?」

 う……。

「薬を塗っていたんです! リクが火傷してたので!」

 エイミーが勝手に先に答えてしまう。

「なるほど。お嬢ちゃんたちに裸を見せているのかと思ったが違ったか」
「そんなわけないでしょ……」
「俺もちょっくら塗ってみるかな」
「どうぞ!」
「あ、それはやめてもらえると嬉しい、かもしれません」
「まあ遠慮するな」
「え? あ、ちょっと待っ……いてえええええええ!」

 思いっきり乱暴に塗られた。死ぬかと思った。

 というか、さっきから絡まれすぎではなかろうか。
 若干の違和感を覚えたが、それも痛みでかき消されていった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ