旅の扉
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大丈夫…このマントはね『王者のマント』って言ってね、結構丈夫なんだ!『王者』なんて僕には似合わないけどね」
「そんな事無いです!リュカさんにとっても似合ってます!…その…か、格好いいです」
「ありがとう。でも以前、友人が…『王者?お前は違うだろ!』って言ってやがった!」
「その友人て…男の人ですか?」
「あぁ、ヘンリーって言う空気の読めない馬鹿だ!」
友人が男だと知って何故か安心するアルル。
そんなやり取りを聞いていてヤキモチを妬くハツキ。
「リュカさん!そのマントは凄いマントなのかもしれませんが、一応怪我がないか見せて下さい!私が治療しますから!ほら、背中見せて下さい!!」
ハツキは此処ぞとばかりにリュカの服を捲る!
そして強引にリュカの服を捲り出てきた背中を見て言葉を無くす…
傷だらけ…リュカの背中は傷だらけなのである。
それも全て古傷…鞭で打たれ、木材で殴られた傷…
「ごめんなぁ〜…酷い背中だろ!?君達若者に見せる背中じゃ無いよね…」
言葉を無くし固まる3人に優しく謝るリュカ。
リュカの過去を聞き、酷い時間を過ごしたと想像をしてはいたが、証拠の傷を見て考えの甘さに落ち込む3人…
そんな3人を見て元気づけようと歌い出すリュカ。
そして戦闘が始まり、落ち込む余裕を奪い去られる。
幾度かの戦闘をこなし洞窟内を奥に進むと、3又に別れたエリアに到達した。
進むべき道がどれだか分からない…
「俺は左が怪しいと思うな!」
と、ウルフは左。
「私は真ん中が正解だと思います」
と、アルルは中央。
「う〜ん…取り敢えず右から攻めませんか?」
と、ハツキは右。
自動的に決めるのはリュカ。
「別に僕はどの道でもいいよ。違ったら引き返せばいいんだし…」
「いいえ、リュカさんが決めて下さい!」
「そうだよ!戦闘は拒否ってんだから、こう言う所で活躍してよ!」
「さぁ、選んで下さい!ウルフかハツキか私か!」
「え〜…じゃぁ、ハツキの選んだ道」
リュカは考えることなく選択する。
「何でハツキなんだよ!」
「そうよ!私、勇者なんですよ!」
「リュカさんは私の事が好きなんですよ!ね!?」
不満顔のアルルとウルフ、満面の笑みのハツキ。
そしてめんどくさそうな顔のリュカ。
「別にさぁ…好きとか嫌いとかじゃ無くて…オッパイの大きい人を選びました。以上!」
リュカは不平を言う3人を無視して、自分の選んだ道へ突き進む。
暫くすると行き止まりになっており、其処には旅の扉と呼ばれる青く美しく渦巻く装置が存在した。
「うん。やっぱりオッパイの大きさと物事の真実はイコール関係にある」
リュカの意味の分からない納得に、納得のいかないアルルとウルフは他の通路の確認を要求する。
しかし、
「めんどくさ
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