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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2211話
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ないし、武器もザクバズーカを強化した360mmのジャイアントバズが主力兵器だ。……もっとも、この高い機動力は、並の兵士が使うとなると、戦場を選ぶだろうけどね」

 シーマの言葉に、ここに集まっている者の多くが頷く。
 ホバー移動という高い機動力を有しており、地上でのMSの移動速度という弱点を補ってくれる代物だ。
 だが……ホバー移動で厄介なのは、例えば森の中とか、そういう場所。
 砂漠や草原のように広い場所でなら、その防御力と強力な武器と高い機動力で、かなりの強さを誇る筈だ。
 しかし、森や林、山……そういった自然の多い場所での戦いとなると、ホバー移動を活かせるのは、本当に腕の良い一流のパイロットくらいだろう。
 勿論、現在のジオン軍にもそのような腕の立つパイロットはまだ多いだろうが……多くの精鋭をルナ・ジオンが引き抜いているのも事実。
 そんな中で、ドムという特殊なMSを乗りこなせる者が一体どれだけいるのか……それが寧ろ少し楽しみである。

「ともあれ、ドムという機体が高性能なのは理解した。……だが、言ってみればドムというのは地上版ヅダとでも呼ぶべき機体なのだろう?」

 ダグラスのその言葉に、そう言われれば……と、妙に納得する。
 機動力を重視して……いや、そこに特化して機体の性能をピーキーにし、そのピーキーにした分をパイロットの技量で補わせる。
 ある意味、ヅダと似ているというダグラスの言葉は、決して間違ってはいない。
 勿論ヅダ程に尖った性能ではなく、普通程度の技量しかないMSパイロットであっても、ある程度は操縦出来るようになっているのだろうが。

「そう聞かされると、ちょっとドムは手に入れてみたいな。少なくても、技術班の面々は喜ぶだろうし」

 技術班といった言葉を聞いた、セイラ以外の面々が微妙な表情を浮かべる。
 他の者達にしてみれば、シャドウミラーの技術班というのは、バクゥの改修をたった1日で終わらせた、信じられない存在なのだから。
 しかもやっつけ仕事という訳ではなく、UC世界仕様に改修されたバクゥは高い完成度を誇っている。
 魔法球についてはセイラ以外知らないのだからしょうがないのだが、他の面々にしてみれば、得体の知れない存在という表現が一番相応しいだろう。
 魔法球に関して隠し続けるのも、悪影響を与えるだけだろうし……いずれ、その辺りの事情もしっかりと話す必要があるだろうな。

「いや、ドムの前に……ツィマッド社から、シャドウミラーに……具体的にはアクセルに対して、贈り物がある」
「は? 俺に? ……何でまた?」

 こっちからフュルギアを贈った事はあったが、ツィマッド社から俺が贈り物を受け取るような理由があるとは、思えない。
 そんな俺の様子に、笑い声を上げたのはシーマだった。

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