第55話 ロランスの実力
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達がリシャールを止めたいのならば行くがいい」
ロランスはそう言うと何かの呪文のようなものが書かれた紙を取り出す、すると地面にアーツなどで出てくる魔法陣のようなものが浮かび上がった。
「待て!」
「一つだけ忠告しておいてやる、その男が持つ力はいずれお前やその仲間を喰らいつくすだろう。その前に縁を切っておいた方がいいぞ」
「勝手な事を言わないで。わたしは死ぬ最後までリィンと一緒にいる、いや仮にリィンが暴走しても彼はわたしが守る」
「ならば抗い続けるがいい、それがお前にどんな絶望を突きつけることになるとしても」
ロランスはそう言うと姿を消してしまった。
「……なんだったの」
危機は去ったが正直お情けで生き残ったようなものだ。ロランスが何をしたかったのか分からないしまだリシャール大佐も残っている。
「でも皆が、リィンが無事で良かった……」
傍で眠るように気を失ったリィンを見て、わたしは思わず安堵の表情を浮かべる。
「あ、いた!おーい、皆!」
奥からエステル達の声が聞こえてきた、きっとジークがエステル達を呼んできてくれたのだろう。もう大丈夫だと理解したわたしはリィンに覆いかぶさるように倒れて気を失った。
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