第55話 ロランスの実力
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ツいな……」
4対1というこちら側が有利な状況にも関わらず、ロランスにまともなダメージを与えられていない。
「こちらも少し本気で行かせてもらうぞ」
ロランスはそう言うと4体の分身を生み出した。アレは確か分け身っていうロランスのクラフトだっけ、厄介な技が出てきたね。
「リミットサイクロン!」
銃弾を連続で放ち分け身の肩を撃ち抜いた、そして最後に溜めた一撃を分け身の一体に放つが、分け身はそれをかわしていく。
本物よりはスペックが落ちているみたいだけど脅威には変わりないね。
「皆、援護するよ!」
オリビエの放った補助アーツで攻撃力を上げたわたしは、分け見に斬りかかる。
正面から斬りかかったわたしを迎撃するようにロランスの分け見が攻撃してくるが、奴の攻撃が当たるとわたしは霧のように四散する。
「それはフェイク」
背後から奇襲を仕掛けるわたし。ロランスの分け身の背中が斬られて血は出ないが大きく体制を崩した。
「シルフィードダンス!」
その隙を見逃さなかった私は、自身が放てる最高のクラフトを分け身に叩き込んだ。怒涛の連続攻撃から回転しながらの銃弾の乱射、それをまともに受けた分け見は膝をついて消えていった。
「蒼炎の太刀!」
リィンの太刀から蒼い炎が生み出され、リィンはロランスに斬りかかった。攻撃を受け止めようとした分け見だったが受け止めたのはリィンの鞘での攻撃だった。
「双雷!」
鞘で攻撃のタイミングをズラしたリィンは、下からすくい上げる様に分け見を切り裂いた。蒼い炎に焼かれながら分け身は燃え尽きた。
「奥義、洸刃乱舞!」
「ハウリングバレット!」
ラウラとオリビエのSクラフトが、残った分け身に直撃して全ての分け身が消えていった。
「はぁ、はぁ……何とかしのげたね」
「うむ、いきなり大技を使うことになるとはな。だが倒したぞ」
息を荒くするラウラとオリビエ。やっとの思いで分け身を倒せたが消耗も大きい様だ、でもロランスの最高のクラフトを破ることは出来たみたい。
「どうだ、ロランス少尉。アンタの分け身は全部倒してやったぞ」
リィンはロランスにそう言うが、ロランスはククッと小さな笑い声を出した。
「何がおかしいんだ」
「いや、滑稽だと思ってな。まさか分け身が俺のSクラフトだとでも思っていたのか?」
「なんだと?」
私たちはその言葉を聞いて驚いてしまった、実態のある分身を生み出すクラフトなんてそれだけでも出鱈目なのにそれが大した事のないように彼は話す。
「俺にとって分け見など数あるクラフトの一つでしかない
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